カイラル磁気効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 23:40 UTC 版)
カイラル磁気効果の発見者の一人として国際的に有名である。 相対論的重イオン衝突実験の初期には、磁場とカイラリティーの揺らぎが生成される。福嶋博士は、Dmitri Kharzeev, Larry McLerran, Herman Warringaとともに、カイラル磁気効果(Chiral Magnetic Effect)として知られる効果の発見・確立に重要な寄与を行った。この効果は、量子異常によって、カイラリティ不均衡の存在下で磁場と平行に電流が誘起されるものである。この成果により、カイラル磁気効果は、素粒子物理学・物性物理学・宇宙物理学に応用され、論文は1800を超える文献に引用されてきた。その後もカイラル磁気効果および場の量子論を用いた原子核理論の研究で活躍し、当該分野をリードする国際的に著名な理論物理学者と評価されている。
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