オーラヴ・ハラルドソンのサガ
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「オーラヴ2世 (ノルウェー王)」の記事における「オーラヴ・ハラルドソンのサガ」の解説
オーラヴ・ハラルドソンに関する資料は多く残されている。現存する最も古いものとしては、『Glælognskviða』(『Sea-Calm Poem』)があり、これはアイスランド人のソーラリンによって書かれたものである。その中でオーラヴはたたえられ、オーラヴが行ったいくつかの有名な奇跡について触れられている。オーラヴについては、ノルウェーの歴史書の中にも言及されている。『Ágrip af Nóregskonungasögum』(1190年頃)、『Historia Norwegiae』(1160年頃 - 1175年)、そして修道士テオドリックによってラテン語で書かれた『Historia de Antiquitate Regum Norwagiensium(ノルウェー語版)』(1177年 - 1188年)である。 アイスランド人もまたオーラヴについてかなり記述しており、いくつかのアイスランド人のサガが現存する。それらは『ファグルスキンナ』(1220年頃)および『モルキンスキンナ』(1225年頃 - 1235年)である。有名な『ヘイムスクリングラ』(1225年頃)はスノッリ・ストゥルルソンによって書かれたものであるが、主にファグルスキンナ中のオーラヴの話がもとになっている。また、『聖オーラヴのサガ』(1200年頃)もスカルド詩を利用する上で重要な資料であり、それらの多くはオーラヴ自身によって書かれたものである。 さらに、聖オーラヴに関する聖人伝も多く現存するが、それらは主に彼によってなされたとされる奇跡を中心に描いており、彼の生涯を正しく表しているものではない。注目に値するものとして『福者オーラヴの情熱と奇跡』が挙げられる。
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