オーバーマッチング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 09:40 UTC 版)
「マッチング (統計学)」の記事における「オーバーマッチング」の解説
オーバーマッチング(Overmatching)とは、中間因子(処置の影響を受け、さらにその結果としてアウトカムに影響を及ぼすもの)によるマッチングである。中間因子によって層別化されている場合、処置のアウトカムへの影響があいまいになる可能性が高くなる。オーバーマッチングはバイアスを引き起こす 。 例として、体外受精(IVF)という処置(治療)と周産期死亡率や出生時体重といったアウトカムとの関連を推定することを考える。体外受精は早産や多胎児のリスクを高め、その結果として周産期死亡率や出生時体重に影響する、という機序が想定される。中間因子である妊娠期間や胎児数がよく似た被験者同士がマッチングすると、体外受精によって早産や多胎児のリスクが高まることによるアウトカムへの影響が見えなくなってしまう 。 処置に関連した項目についてよく似た症例同士がマッチングされる。研究の外的妥当性を低下させるサンプリングバイアスと見なすことができる。
※この「オーバーマッチング」の解説は、「マッチング (統計学)」の解説の一部です。
「オーバーマッチング」を含む「マッチング (統計学)」の記事については、「マッチング (統計学)」の概要を参照ください。
- オーバーマッチングのページへのリンク