オクタフルオロシクロブタンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > オクタフルオロシクロブタンの意味・解説 

オクタフルオロシクロブタン

分子式C4F8
その他の名称ペルフルオロシクロブタン、Perfluorocyclobutane、OctafluorocyclobutaneFreon C-318、FC-C-318、R-C-318、Propellant C-318、フレオンC-318、プロペラントC-318、C-318、1,1,2,2,3,3,4,4-Octafluorocyclobutane
体系名:オクタフルオロシクロブタン、1,1,2,2,3,3,4,4-オクタフルオロシクロブタン


オクタフルオロシクロブタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/29 21:34 UTC 版)

オクタフルオロシクロブタン
識別情報
CAS登録番号 115-25-3 
ChemSpider 13846040 
EC番号 204-075-2
E番号 E946 (その他)
ChEBI
ChEMBL CHEMBL444147 
特性
化学式 C4F8
モル質量 200.03 g/mol
外観 無色気体
密度 1.637 g/cm3 at −5.8 °C (液体)

9.97 kg/m3 at −6 °C and 1 atm (気体)
8.82 kg/m3 15 °C and 1 atm (気体)

融点

−40.1 °C, 233 K, -40 °F

沸点

−5.8 °C, 267 K, 22 °F

への溶解度 0.016 vol/vol (1.013 bar and 20 °C)
粘度 109e-6 Poise (1.013 bar and 0 °C)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

オクタフルオロシクロブタン(Octafluorocyclobutane)は、化学式C4F8有機フッ素化合物である。様々なニッチな応用がある。シクロブタンの全てのC-H結合がC-F結合に置き換わっている。オクタフルオロシクロブタンは、テトラフルオロエチレンの二量化または1,2-ジクロロテトラフルオロエタンの還元カップリングで生成する[1]

性質

臨界点は、115.3℃、2.79MPaである。

応用

半導体材料や製品の製造において、オクタフルオロシクロブタンは、ガスデポジション及びウェットエッチングに用いられる[2]。また、オゾン層破壊物質であるフロン類の代替として、冷媒としての利用も考えられている。その揮発性と不活性を利用して、食品のエアロゾル化に用いることもできる。国際食品規格委員会では946の番号を与えられており、EUのE番号も946である。また、気体誘電体として六フッ化硫黄の代替も考えられている。

出典

  1. ^ Siegemund, G.; Schwertfeger, W.; Feiring, A.; Smart, B.; Behr, F.; Vogel, H.; McKusick, B. (2005), “Fluorine Compounds, Organic”, Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, Weinheim: Wiley-VCH, doi:10.1002/14356007.a11_349 
  2. ^ Octafluorocyclobutane (RC318)”. Gas Encyclopaedia. Air Liquide. 2013年5月15日閲覧。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オクタフルオロシクロブタン」の関連用語

1
2% |||||

オクタフルオロシクロブタンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オクタフルオロシクロブタンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオクタフルオロシクロブタン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS