エアバッグ回収・処理
エアバッグが未作動のままの、使用ずみ自動車がそのまま処理されると、その後シュレッダーマシン(破砕機)、金属再精錬炉内などで爆発事故の危険があること、またインフレーターの容器が破壊され、ガス発生材(アジ化ナトリウムの場合)が漏れ出すと環境に悪影響をおよぼす。そのため自動車の解体にあたっては事前に装着したままエアバッグを作動させるか、そのまま単体として取り出して別に一括処理する必要がある。電気点火式エアバッグの場合は、車両に搭載した状態でワイヤハーネスに通電させて作動、機械式エアバッグの場合は取り出して落下作動処理する。またこれらの方法をとることができない場合、一括して加熱作動処理が行われるが、自動車工業会などで技術開発、回収システムが検討されている。エアバッグ付きの使用ずみ自動車の廃車処理は、今後急激に増加し、2010年には年間600から700万個前後のエアバッグが国内で廃棄処理されるものと推定されている。
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