ウェアルフセーオウ(Wealhþeow)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 21:11 UTC 版)
「ベーオウルフの登場人物の一覧」の記事における「ウェアルフセーオウ(Wealhþeow)」の解説
フロースガールの妻。夫との間に王子フレースリーチとフロースムンド、王女フレーアワルを儲ける。ベーオウルフは彼女を「民族間の平和の保証たる方」(friðu-sibb folca)(2017行)と呼んでおり、フロースガールとの婚姻は政略結婚の性質を備えていた事が窺える(en:peace-weaver)。あるいは「ウェアルフセーオウ」の名は「外国の奴隷」とも解釈できる人工的な印象の名であり、略奪婚であったのかもしれない。その出身について、写本ではヘルミング一門の出(620行)とされており、異説もあるもののウュルヴィング族の支配者層の血筋と考えられる。フロースガールとの関係は良好であったが、ベーオウルフがグレンデルからヘオロットを解放したのち、この館が焼け落ちた頃には両者の関係は冷えていたようだ。(612-641行、664行、1162-1232行、1215行、2172-2175行)
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