ウィチョール族のケスケミトル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/20 06:57 UTC 版)
「ケスケミトル」の記事における「ウィチョール族のケスケミトル」の解説
ウィチョール族はメキシコ中部の山中に住む部族で、他の部族に比べて衣装は簡素で種類も少ない。彼らのケスケミトルはもっとも古い形式を忠実に継承していると考えられている。 縦67センチ、横134センチのマンタ(manta:未晒しの木綿)の平織一枚布の中心に、36センチの切れ目を縦に入れてパイピングを施している。 長い方の辺を二つ折りにして、中心をやはり36センチ残して縫い合わせる。 赤と黒を基調に色とりどりの柄をクロスステッチで施している。 やや薄手の木綿のカミサは白地に襟空きが18センチ程度の浅いラウンドネックで、裾周り70センチ肩までの高さは52センチほどとゆったりとしていて、後部には12センチほどのスリットが入っている。 袖は長さ29センチほどの肩あきと袖口にギャザーを寄せた控えめなパフスリーブで、6センチほどのカフスをつける。 裾周り、カフス、肩、胸に刺繍がある。 ファルダはカミサと共布で、胴周りが84センチほど裾周りは230センチの裾に刺繍を施したシンプルなもので、腰の布紐で締め、その上から白の厚地木綿に毛糸刺繍の入ったシンタ(cinta:帯)を締めて固定する。
※この「ウィチョール族のケスケミトル」の解説は、「ケスケミトル」の解説の一部です。
「ウィチョール族のケスケミトル」を含む「ケスケミトル」の記事については、「ケスケミトル」の概要を参照ください。
- ウィチョール族のケスケミトルのページへのリンク