イランド属とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イランド属の意味・解説 

イランド属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 02:48 UTC 版)

イランド属
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 鯨偶蹄目 Cetartiodactyla
亜目 : ウシ亜目 Ruminantia
: ウシ科 Bovidae
亜科 : ウシ亜科 Bovinae
: イランド属 Taurotragus

イランド属 (Taurotragus) は、鯨偶蹄目(クジラ偶蹄目)ウシ科ウシ亜科。上にブッシュバック亜科を置くこともある。雄雌ともに角を有し、長い毛房の尾を持つ。アフリカに主に生息する。

イランド

イランドウシに似た種で、体高150cm、体長250cm前後の大型種。真っ直ぐで捩れを有した角を持つ。エチオピアから南アフリカまで広範囲に分布し、主に草原や半砂漠地帯に群れを成して生息する。

ケープイランド
横縞や目間の斑紋が無い亜種で、トランスヴァール北部などに生息。南アフリカ共和国ではクルーガー国立公園にのみ生息する。
ザンベジイランド
ケープイランドに比べて体色が濃い亜種で、胴に複数の横縞を持つ。タンザニア南西部、モザンビークマラウイジンバブエザンビアアンゴラコンゴ南部など広範囲に分布している。
ケニアイランド
胴に鮮明な横縞を持つ亜種で、スーダン南東部をはじめ、ウガンダルアンダブルンジケニア南部などに生息。

ジャイアントイランド

ジャイアントイランドは体高180cm、体長290cm前後の大型種で、イランドの亜種ともされるが、形態だけでなく生息環境や食生活などの違いから別種と考えられている[1]セネガルからナイジェリアにかけての森林に住み、木の葉などを食べる。

ガンビアジャイアントイランド
角が比較的短い亜種で、セネガルガンビア東部に生息している。かつてはナイジェリアにもいたが、減少傾向にある。
スーダンジャイアントイランド
ガンビアジャイアントイランドに酷似しているが、地肌の色が灰褐色の亜種で、スーダン南部のガサル川やウガンダ北部などに生息している。
コンゴジャイアントイランド
細く長い角を持つ亜種で、コンゴ北部のスタンレー瀑布付近や中央アフリカ共和国のウバンギシャリ、カメルーン北部、チャド南部などに生息している。スーダンジャイアントイランドと同種とする説もある。

脚注

  1. ^ 東京動物園学会による。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イランド属」の関連用語

イランド属のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イランド属のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイランド属 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS