イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!!

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イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/04/20 06:59 UTC 版)

『イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!!』
ホレス・シルヴァー の スタジオ・アルバム
リリース	1993年6月17日 1993年7月21日[1]
録音	1993年2月8日 - 9日 カリフォルニア州ハリウッド オーシャン・ウェイ・レコーディング[2]
ジャンル	ジャズ
時間	75分56秒
レーベル	コロムビア・レコード
プロデュース	ホレス・シルヴァー
専門評論家によるレビュー
AllMusic [3]
ホレス・シルヴァー アルバム 年表
Music to Ease Your Disease (1989年) イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!! (1993年) ペンシル・パッキン・パパ (1994年)
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『イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!!』（原題：It's Got to Be Funky）は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、ホレス・シルヴァーが1993年に録音・発表したスタジオ・アルバム。

背景

シルヴァーは1980年代を通じて、自主レーベルの「シルヴェート」から作品を発表してきたが、本作はコロムビア・レコードから発売された^[3]。なお、リズム・セクションを務めたボブ・メイズとカール・バーネットは、1983年から1985年にかけて、シルヴァーが「シルヴェート」のために録音した作品にも参加している^[4]。

「ソング・フォー・マイ・ファーザー」のみ過去の曲の再録音で、それ以外は新曲である^[3]。「ザ・ランスフォード・レガシー」は、シルヴァーが10歳ぐらいの頃に、父の影響で好きになったミュージシャン、ジミー・ランスフォード（英語版）に捧げられており、「ベイシカリー・ブルー」はカウント・ベイシーのブルース・ピアノに影響を受けて作られた^[5]。

反響・評価

アメリカでは、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで自身最高の2位を記録した^[6]。スコット・ヤナウはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「ジャズ・ファンクの達人が、なおも自分のお手芸を失っていないことを証明している」と評している^[3]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「ブラス・アンサンブルを配し、ヴォーカル(アンディ・ベイ)を加えたスタイルは70～80年代の自身のスタイルを踏襲したもの」と評されている^[1]。

収録曲

全曲ともホレス・シルヴァー作。1. 3. 5. 7. 9. 10. 11. 12.はインストゥルメンタル。

1. ファンキー・パンキー - "Funky Bunky" - 7:30
2. ドゥーファス・ルーファス - "Dufus Rufus" - 5:34
3. ザ・ランスフォード・レガシー - "The Lunceford Legacy" - 7:03
4. ヒルビリー・ビバッパー - "The Hillbilly Bebopper" - 5:29
5. ザ・ウォーク・アラウンド・ルック・アップ・アンド・ダウン・ソング - "The Walk Around - Look Up and Down Song" - 5:55
6. イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!! - "It's Got to Be Funky" - 6:45
7. ベイシカリー・ブルー - "Basically Blue" - 6:27
8. ソング・フォー・マイ・ファーザー - "Song for My Father" - 8:33
9. ホェン・ユゥアー・イン・ラヴ - "When You're in Love" - 4:30
10. プット・ミー・イン・ザ・ベイスメント - "Put Me in the Basement" - 7:19
11. リトル・ママ - "Little Mama" - 7:05
12. ヨゥ・ママズ・マンボ - "Yo' Mama's Mambo" - 3:40

参加ミュージシャン

• ホレス・シルヴァー - ピアノ
• アンディ・ベイ（英語版） - ボーカル(on #2, #4, #6, #8)
• レッド・ホロウェイ（英語版） - テナー・サクソフォーン・ソロ(on #1, #2, #5, #6, #7, #8, #10, #11)、アルト・サクソフォーン・ソロ(#4)
• エディ・ハリス - テナー・サクソフォーン・ソロ(on #1, #6)
• ブランフォード・マルサリス - テナー・サクソフォーン・ソロ(on #4, #7)
• オスカー・ブラッシャー、ロン・スタウト、ボブ・サマーズ - トランペット、フリューゲルホルン
• スゼット・モリアーティ - フレンチホルン
• ボブ・マクチェズニー - トロンボーン
• モーリス・スピアーズ - バストロンボーン
• ボブ・メイズ - ベース
• カール・バーネット - ドラムス

脚注

[脚注の使い方]

1. ^ ^{a b} “ホレス・シルヴァー/イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!! (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2025年4月20日閲覧。
2. ^ CD英文ブックレット内クレジット
3. ^ ^{a b c d} Yanow, Scott. “It's Got to Be Funky - Horace Silver - Album”. AllMusic. 2025年4月20日閲覧。
4. ^ “Horace Silver Discography”. Jazz Discography Project. 2025年4月20日閲覧。
5. ^ 日本盤CD (SRCS 6736)ライナーノーツ（小川隆夫）
6. ^ “Horace Silver - Awards”. 2015年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月20日閲覧。

外部リンク

• イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!! - Discogs (発売一覧)

表 話 編 歴 ホレス・シルヴァー
スタジオ・アルバム	ホレス・シルヴァー・トリオ&アート・ブレイキー、サブー ホレス・シルヴァー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ シルヴァーズ・ブルー 6ピーシズ・オブ・シルヴァー ザ・スタイリングス・オブ・シルヴァー ファーザー・エクスプロレイションズ フィンガー・ポッピン ブローイン・ザ・ブルース・アウェイ ホレス・スコープ ザ・トーキョー・ブルース シルヴァーズ・セレナーデ ソング・フォー・マイ・ファーザー ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース ザ・ジョディ・グラインド セレナーデ・トゥ・ア・ソウル・シスター ユー・ガッタ・テイク・ア・リトル・ラヴ ザット・ヒーリン・フィーリン トータル・レスポンス All 27番目の男 (イン・パースート・オブ・ザ・27thマン) シルヴァー・ン・ブラス シルヴァー・ン・ウッド シルヴァー・ン・ヴォイシズ シルヴァー・ン・パーカッション シルヴァー・ン・ストリングス〜スフィアーの音楽 Guides to Growing Up Spiritualizing the Senses There's No Need to Struggle The Continuity of Spirit Music to Ease Your Disease イッツ・ゴット・トゥ・ビィ・ファンキー!! ペンシル・パッキン・パパ ザ・ハードバップ・グランドポップ ブルースに処方箋 ジャズ・ハズ・ア・センス・オブ・ユーモア
ライヴ・アルバム	ドゥーイン・ザ・シング ライヴ・アット・ニューポート'58
主な楽曲	ソング・フォー・マイ・ファーザー
関連項目	ザ・ジャズ・メッセンジャーズ（英語版）

典拠管理データベース	MusicBrainzリリース・グループ