イズミメイプルレッズとは? わかりやすく解説

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イズミメイプルレッズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 07:06 UTC 版)

イズミメイプルレッズ広島
基本情報
愛称 メイプルレッズ
運営母体 株式会社メイプルレッズ
創設 1993年
マスコット メイリーちゃん
所属リーグ
リーグH
歴代チーム名
  • イズミハンドボール部 (1994年 - 2001年)
  • 広島メイプルレッズ (2001年 - 2019年)
  • イズミメイプルレッズ (2019年 - )
  • イズミメイプルレッズ広島(2024年-)
本拠地
本拠地 広島県広島市
0コジマホールディングス中区スポーツセンター
0マエダハウジング東区スポーツセンター
練習会場 広島県広島市
0広島グリーンアリーナ
成績
2024-2025 6位
リーグ優勝 8回 (1996年・1998年・1999年・2000年・2001年・2002年・2003年・2004年)
PO出場 18回 (1995年・1996年・1998年・1999年・2000年・2001年・2002年・2003年・2004年・2005年・2006年・2012年・2013年・2014年・2015年・2016年・2017年・2018年・2020年・2021年)
獲得タイトル
日本選手権優勝 (7回)
1997年・1999年・2000年・2001年・2002年・2003年・2004年
全日本社会人選手権優勝 (8回)
1998年・1999年・2001年・2002年・2003年・2004年・2005年・2012年
国スポ優勝 (1回):広島県代表
2003年
東アジア選手権優勝 (1回)
2005年
役員
オーナー 山西大輔
GM 中川正太
監督 大前典子
ユニフォーム
1st
2nd
外部リンク
公式サイト0/0公式Twitter
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イズミメイプルレッズ広島: Izumi Maple Reds Hiroshima)は、広島県広島市の女子ハンドボールチーム。リーグH所属。運営母体はイズミ

概要

1993年7月に「イズミハンドボール部」として創部、2001年にクラブチームに移行し、チーム名を「広島メイプルレッズ」に変更。2019年から再びイズミの実業団チームとなり、「イズミメイプルレッズ」へ改称。

チーム名の「メイプルレッズ」は広島県の県木であるもみじ(メイプル)の紅葉に由来し、赤色は同時にチームの闘争心を表している。チームマスコットは紅葉のかぶりものをしたトイプードルをモチーフとした「メイリーちゃん」。

主な試合会場は広島市内のコジマホールディングス中区スポーツセンターマエダハウジング東区スポーツセンター、練習場は市内スポーツ施設を中心に利用している。

1998年から2004年までの7年連続リーグ優勝という「リーグ最多連続優勝記録」を持つ、日本でも有数の強豪女子ハンドボールチームである。

歴史

1992年第51回国民体育大会(ひろしま国体)の開催に向けて、広島県体育協会から広島県ハンドボール協会の山下会長に実業団ハンドボールチームの設立を提案したところ、山下会長が親交のあるイズミ山西義政会長、山西泰明社長に新チームの話を持ち掛けた。イズミ側が広島県で行われた日本リーグを観戦したところ、スリリングで熱狂的に応援できるスポーツだという認識を持ち、ハンドボール部の活動を通じて社内が活性化することを期待して創部することが決まった[1]

1993年4月に筑波大学で主将を務めた、地元出身の長久直子がハンドボール選手として入社し、同年7月にチームが発足。その後ジャスコで活躍した小林ゆり子やバルセロナ五輪で金メダルを獲得した元韓国代表の林五卿が加入した[1]

1994年から日本ハンドボールリーグに参加。橋詰とね、青戸あかね、杉本絵美、大前典子らの活躍で、1996年シーズンにリーグ1位、翌年1月のプレーオフにも勝ち進み、創部3年目にして初優勝、その後リーグでは1998年シーズンから3年連続優勝する。また全日本総合ハンドボール選手権大会では1997年に初優勝し、その後1999年から2年連続優勝を飾る。

しかし21世紀に入り、日本のスポーツ界をリードしてきた企業チームの廃部、部活動縮小など大きな変化が現れる中で、「イズミハンドボール部の火を消すな」という気運が高まり、2001年イズミをメインスポンサーとするクラブチームへ移行。23社の企業と500人のサポーターが共同出資し、2002年9月、NPO法人広島女子スポーツクラブ「広島メイプルレッズ」が設立された[2][3]

日本リーグ参加チームとしては選手は少数ではあったが、監督兼選手に林五卿、コーチ兼選手に呉成玉を擁し、主力もほぼ引き続き在籍。2004年にはリーグ6連覇、全日本実業団・全日本総合・国体も制覇し、女子では1978年ぶり3チーム目の4冠を達成した[4]。翌2005年もリーグ優勝し7連覇のリーグ記録を更新した。

2019年3月28日に再びイズミの実業団チームとなることが発表され、「イズミメイプルレッズ」へ改名[5]

2022年10月21日、2024年発足予定のプロリーグへの参入が内定した[6]

選手・スタッフ

現役選手

# Pos. 選手名 年齢 出身校 備考
1 GK 清宮 ちひろ 26歳 東京女子体育大学
2 CB 川村 希咲 22歳 国士舘大学
3 PV 伊藤 結衣 22歳 筑波大学
4 LB 倉岡 愛実 24歳 山陽高校
6 LB 奈須 貴音 24歳 環太平洋体育大学
7 RW 新沼 未央 25歳 国士館大学
8 PV 篠 愛里 25歳 筑波大学
9 LB 佐野 夢花 24歳 環太平洋高校
10 RB 岩本 里菜 22歳 福岡大学
11 LB 加納 穂伽 23歳 四天王寺高校
13 PV 安藤 かよこ 27歳 東海大学
15 RB 高木 奈央 25歳 大阪体育大学
16 GK 中村 理乃 22歳 大阪体育大学
17 RW 三橋 未来 29歳 東京女子体育大学
21 CB 近藤 万春 29歳 大阪体育大学
22 LW 石川 莉子 26歳 大阪体育大学
23 GK 山本 春花(C) 26歳 大阪体育大学
24 LW 米村 友依 24歳 武庫川女子大学
25 LB 藤原 ひなた 23歳 筑波大学
26 LW 大田 歩果 22歳 東海大学
2025年7月9日更新[7] / ○は新人、☆は内定選手、△は移籍、□は復帰
入退団 (2024-25 ⇒ 2025-26)
# Pos. 選手名 年齢 前所属 / 去就 備考
入団
2 CB 川村希咲 22歳 国士館大学 2025年内定
3 PV 伊藤結衣 22歳 筑波大学 2025年内定
10 RB 岩本里菜 22歳 福岡大学 2025年内定
16 GK 中村理乃 22歳 大阪体育大学 2025年内定
25 LB 藤原ひなた 23歳 筑波大学 2025年内定
26 LW 大田歩果 22歳 東海大学 2025年内定
退団
5 RB 中村歩夢 25歳 筑波大学 移籍
12 GK 榎和奏 27歳 大阪体育大学 引退
14 PV 井内理絵 26歳 岩国商業高校 引退
18 CB 南夏津美 27歳 大阪体育大学 引退
19 CB 辻菜乃香 26歳 武庫川女子大学 移籍

スタッフ

役職 氏名
オーナー 山西大輔
GM 中川正太
事務局長 中山剛
監督 大前典子
トレーナー 大段淳義
トレーナー 島俊也
トレーナー 砂池紗帆
2019年4月30日更新[7]

歴代監督

監督
1994年 - 1996年 松本義樹
1996年 - 2008年 林五卿
2008年 - 2011年 呉龍基
2011年 - 2015年 呉成玉
2015年 - 2018年 金明恵
2018年 - 2023年 中山剛
2023年 - 2025年 酒巻清治
2025年 - 大前典子

歴代主将

主将
- 2010年 大前典子
2010年 - 2012年 土屋友美
2012年 - 2013年 新城明奈
2013年 - 2014年 河田早紀
2014年 - 2015年 増田寛那
2015年 - 2016年 毛利久美
2016年 - 2018年 高山智恵
2018年 - 2020年 門谷舞
2020年 - 2022年 堀川真奈
2022年 - 2025年 三橋未来
2025年 - 山本春花

成績

赤字は最下位。

日本ハンドボールリーグ

順位 レギュラーシーズン 東アジア
クラブ選手権
順位 得点 失点
イズミハンドボール部
1994-95 1位 (2部) 9 7 0 2 228 184
1995-96 3位 3位 14 7 1 6 337 357
1996-97 優勝 1位 14 12 1 1 430 358
1997-98 4位 14 7 1 6 388 375
1998-99 優勝 1位 14 12 0 2 414 356
1999-00 優勝 1位 11 10 0 1 358 246
2000-01 優勝 1位 16 15 0 1 401 288
広島メイプルレッズ
2001-02 優勝 1位 16 13 0 3 457 366
2002-03 優勝 1位 15 13 1 1 419 342
2003-04 優勝 1位 15 14 0 1 450 344 3位
2004-05 優勝 1位 12 10 0 2 353 294 優勝
2005-06 2位 2位 12 9 0 3 369 307 4位
2006-07 2位 2位 15 10 1 4 446 385 -
2007-08 4位 15 6 1 8 411 404 -
2008-09 4位 15 5 1 9 362 390 -
2009-10 4位 15 5 0 10 368 424 -
2010-11 3位 3位 15 9 2 4 441 340 -
2011-12 4位 15 7 3 5 386 326 -
2012-13 2位 3位 15 11 1 3 425 331 -
2013-14 3位 2位 18 14 1 3 524 388 -
2014-15 3位 3位 18 13 0 5 466 356 -
2015-16 4位 4位 12 5 0 7 235 234 -
2016-17 2位 3位 18 10 1 7 386 367 -
2017-18 2位 2位 24 20 1 3 598 472 -
2018-19 3位 2位 24 15 2 7 500 408 -

大会・選手権

日本選手権 社会人選手権 国民体育大会
イズミハンドボール部
1994年 - - 5位
1995年 - 6位 5位
1996年 3位 3位 4位
1997年 優勝 3位 -
1998年 3位 優勝 5位
1999年 優勝 優勝 -
2000年 優勝 3位 5位
広島メイプルレッズ
2001年 優勝 優勝 -
2002年 優勝 優勝 -
2003年 優勝 優勝 優勝
2004年 優勝 優勝 3位
2005年 準優勝 優勝 4位
2006年 ベスト4 4位 5位
2007年 準優勝 4位 4位
2008年 準々決勝敗退 5位 4位
2009年 ベスト4 5位 3位
2010年 ベスト4 5位 準優勝
2011年 ベスト4 3位 3位
2012年 ベスト4 優勝 4位
2013年 ベスト4 3位 4位
2014年 ベスト4 3位 4位
2015年 ベスト4 5位 4位
2016年 準々決勝敗退 準優勝 3位
2017年 ベスト4 4位 3位
2018年 2回戦敗退 4位 準優勝
イズミメイプルレッズ
2019年 4位

背番号

1-10

年度 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
2009年 堂面妙子 土屋友美 村山絵理奈 河田早紀 大前典子 植垣暁恵 李キョンミン 菅野喜恵 栗本愛佳 伊藤瞳
2010年 西村友理佳 早川志歩 呉成玉
2011年 宋海林
2012年 増田寛那 高橋佑奈 塩見綾香 -
2013年 - 木村あい 山口彩 呉成玉
2014年 毛利久美 木田梨砂 門谷舞 -
2015年 角屋里帆 青山紗弓 眞継麻礼 松村杏里 笠木美希 -
2016年 高森妙子 村田貴世 堀川真奈 -
2017年 石川紗衣 青山紗弓 三田未稀 -
2018年 中村桃子 山根楓 - 斗米菜月
2019年 - - - -
年度 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

11-20

年度 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
2009年 五月女美代 横田智恵美 安齋千尋 石山亜希子 高山智恵 石原直美 新城明奈 - - -
2010年 伊藤瞳 田口舞 - - 宋海林
2011年 - 塩見綾香 増田寛那 塩田真奈美 伊藤友姫
2012年 - - 塩田真奈美 加藤唯 - -
2013年 石田紗貴 林あすみ 加須屋朝緋 - -
2014年 松村杏里 角屋里帆
2015年 板野陽 國廣紗弥香 林あすみ 大前典子 堀川真奈 -
2016年 - 李美京 - -
2017年 井内理絵 中村桃子 三橋未来 木村有沙 田渕美沙
2018年 - 村松沙耶 狩野弥生 中西麻由香
2019年 - - - -
年度 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20

21-30

年度 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
2009年 - - - - - - - - - -
2010年 石原直美 青戸あかね - - - - - - - -
2011年 - 高橋佑奈 - - - - - - - -
2012年 - 木村あい - - - - - - - -
2013年 - - - - - - - - - -
2014年 笠木美希 - - - - - - - - -
2015年 - - - - - - - - - -
2016年 - - - - - - - - - -
2017年 近藤万春 - - - - - - - - -
2018年 - - - - - - - - -
2019年 中村桃子 - - 中西麻由香 山根楓 村松沙耶 斗米菜月 - -
年度 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ユニフォームサプライヤー

年度 サプライヤー スポンサー
胸下部
2009年 アシックス ※番号 オタフク
2010年
2011年
2012年 オタフク
you me
2013年
2014年 オタフク you me
2015年 you me オタフク
2016年
2017年
2018年
2019年 -

脚注

  1. ^ a b 機関誌 - No.342 1994年6月号 日本ハンドボール協会
  2. ^ 中国新聞(Internet Archive) (2001年6月19日). “ハンドのイズミ、「広島メイプルレッズ」に”. 2001年8月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月15日閲覧。
  3. ^ 中国新聞(Internet Archive) (2002年5月18日). “メイプルレッズがNPO法人申請”. 2002年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月15日閲覧。
  4. ^ 中国新聞(Internet Archive) (2004年3月22日). “メイプル、史上初の6連覇 4冠達成”. 2004年4月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月1日閲覧。
  5. ^ メイプルレッズの名称変更、再び実業団チームに/ハンド サンケイスポーツ (2019年3月28日)
  6. ^ ハンドボール、24年開幕の新リーグに男女18チーム参入 葦原代表理事「世界最高峰のリーグを目指して」スポーツ報知、2022年10月22日閲覧
  7. ^ a b 2018プロフィール 広島メイプルレッズ

関連項目

外部リンク




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