アントニオ・フィガーリとは? わかりやすく解説

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アントニオ・フィガーリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/08 06:46 UTC 版)

アントニオ・フィガーリ(Antonio Bey Figari、1804年5月16日1870年11月8日)は、イタリア薬剤師博物学者である。ムハンマド・アリー朝のエジプトで働いた。

ジェノヴァで生まれた。ジェノヴァ大学で薬学を学んだ後、エジプトに渡り、アレキサンドリアで仕事を見つけた。1829年にカイロのフランス軍の病院の監督者として雇われた。カイロでは1833年から医学校で植物学を教え、医学校の研究所の所長を務めた。1839年にエジプトの薬局検査官に任じられた。この間多くの博物標本を集め、ジェノヴァ大学の植物学者、ドメニコ・ヴィヴィアーニ(Domenico Viviani)に植物を送った。その後、ジェノヴァ大学植物園長のジュゼッペ・デ・ノタリス(Giuseppe De Notaris)にも植物を送った[1]

1844年にエジプトの為政者、ムハンマド・アリーアッバース・パシャの依頼で、有用鉱物や石炭の探査のために、エジプト、アナトリア、アラビア砂漠を調査した。この間さらに多くの植物コレクションを作り、フィレンツェの標本館に送った[1]。デ・ノタリスと共同で多くのイネ科の植物を記載した。

ヴィヴィアーニによって、フィガーリに因んで、ネウラダ科(Neuradaceae)の属名、Figaraeaが命名された.[2]

Fig.は、植物の学名命名者を示す場合にアントニオ・フィガーリを示すのに使われる。命名者略記を閲覧する/IPNIAuthor Detailsを検索する。)

著作 および関連出版物

  • Agrostographiae Aegyptiacae fragmenta, 1853 (Giuseppe De Notarisと共著)
  • Nuovi materiali per l'algologia del Mar Rosso, 1853 (Giuseppe De Notarisと共著) - (英訳タイトル)New phycology|algological material from the Red Sea.
  • Fragmenta florulae Aethiopico-Aegyptiacae ex plantis praecipue ab. Antonio Figari, 1854 (Philip Barker Webb著).
  • Plantarum in Mari Rubro hucusque collectarum, 1858 (Giovanni Zanardiniと共著).
  • Studii scientifici sull'Egitto e sue adiacenze, compresa la penisola dell'Arabia Petrea, 1864 - (英訳タイトル)Scientific study in Egypt and its surroundings, including the peninsula of Arabia Petraea.[3]
  • L'exploration scientifique de l'Egypte sous le régne de Mohammed Ali, 1896 (Albert Deflers著) - (英訳タイトル)Scientific exploration of Egypt during the reign of Mohammed Ali.[4]

参考文献

  1. ^ a b Figari, Antonio Bey (1804-1870) @ JSTOR Global Plants
  2. ^ BHL Taxonomic literature : a selective guide to botanical publications
  3. ^ Google Books Studii scientifici sull'Egitto, etc.
  4. ^ World Cat Identities



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