アンゴー
アンゴー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/25 04:38 UTC 版)
アンゴー(Ango )はゲルツが製造したフォールディングプレスカメラ。
オットマール・アンシュッツにより1882年[1]に開発された1/10秒-1/1000秒[2]のセルフキャッピングフォーカルプレーンシャッターを装備して「ゲルツ・アンシュッツ・クラップカメラ」(Görz-Anschutz-Klapp-Kamera )[1]として発売された。初期型の幕にはオットマール・アンシュッツの赤文字サインがある。スローシャッターはゴム球バルブの空気穴式[3]で1/5秒-5秒[2]。
1905年にアンシュッツとゲルツの頭を取ってアンゴー(Ango )と改名され、ツァイス・イコンとなって以降も1930年頃まで製造された[4]。
手札(8×10.5cm)判[2]、大手札(9×12cm)判[2]、キャビネ(13×18cm)判[3][2]、大陸判等のタイプが存在する。日本には手札判とキャビネ判が多く輸入された[2]。
レンズは主としてドグマーF4.5もしくはダゴールF6.8つき[3]。
他のカメラと比較して頑丈であったことから、日本では新聞社に写真部ができた当初の大正年代から第二次世界大戦終結までパルモス/イカのミニマム・パルモスと並んで報道カメラとして多用され、日本の報道用カメラを代表する名機である[4]。
日本では小西六(コニカを経て現コニカミノルタ)がアイデアスプリングの名称でキャビネ判、手札判のコピー商品を製造した[4]。
また徒弟時代土門拳が叔父から借りて使用していたことが知られる。
脚注
- ^ a b 『ツァイス・イコン物語』p.56。
- ^ a b c d e f 『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』p.125。
- ^ a b c 『クラシックカメラ専科』p.97。
- ^ a b c 『現代カメラ新書No.3、世界の珍品カメラ』p.74。
参考文献
- 『クラシックカメラ専科』朝日ソノラマ
- 『クラシックカメラ専科No.2、名機105の使い方』朝日ソノラマ
- 竹田正一郎『ツァイス・イコン物語』光人社 ISBN 978-4-7698-1455-9
- 北野邦雄『現代カメラ新書No.3、世界の珍品カメラ』朝日ソノラマ
アンゴー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/17 13:07 UTC 版)
元々ゲルツで製造されていたクラップカメラで、日本においては報道用カメラの元祖として知られる。ツァイス・イコンになっても引き続いて製造された。 詳細は「アンゴー」を参照
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