アル‐クセイル【Al-Quseir】
読み方:あるくせいる
⇒クセイル
アル・クセイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 01:50 UTC 版)
アル・クセイルはフルガダの南方200kmほどの場所にあり、サンゴ礁やサファリで知られている。アル・クセイルのホテルにはダイビング・センターを併設しているところも多く、またジープやバギー、時にはラクダでベドウィンの集落を訪れることができる。 アル・クセイルは紅海西岸でもっとも古い町のひとつであり、その存在は古代エジプト時代から知られてきた。古代エジプト時代にはタゴ、プトレマイオス朝時代にはリコス・リメン、古代ローマ時代にはポルタス・アルバスなどさまざまな名前で呼ばれていた。イスラム王朝であるファーティマ朝による支配で「小さな要塞(または王宮)」を意味するアル・クセイルの名前がつけられた。現在のソマリア北東部にあったと推測されるプントランドとの交易拠点となり、象牙や皮革、香などが取引された。オスマン帝国時代にはアル・クセイルの港からメッカに向かう巡礼のイスラム教徒が多く訪れ、またイエメンからコーヒーが輸入された唯一の港でもあった。フランスに占領された時には聖地であるヒジャーズ地方からの兵士が到着する港という役割も果たした。
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