アルバート・スワードとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 学者・研究者 > 生物学者 > 古生物学者 > アルバート・スワードの意味・解説 

アルバート・スワード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/28 13:46 UTC 版)

アルバート・スワード
生誕 (1863-10-09) 1863年10月9日
イギリス ランカシャー
死没 (1941-04-11) 1941年4月11日(77歳没)
研究分野 植物学古生物学
出身校 ケンブリッジ大学セントジョン・カレッジ
主な受賞歴 ウォラストン・メダル (1930年)
ダーウィン・メダル(1934年)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

アルバート・チャールズ・スワード(Albert Charles Seward、1863年10月9日 - 1941年4月11日)は、イギリス植物学者地質学者地球科学者

略歴

ランカシャーで生まれた。ケンブリッジ大学セントジョン・カレッジ (St John's College) で学んだ。ウィリアム・クローフォード・ウィリアムソン講義に感銘をうけて、少年時代に興味のあった生物学に進んだ。1890年にケンブリッジ大学の植物学講師になり、1906年に植物学の教授となった。1898年に王立協会のフェローに選出された。

古植物学の研究の他、フランシス・ダーウィン (Francis Darwin) と共著の "More letters of Charles Darwin" (1903) などダーウィンに関する著作も行った。1922年にロンドン地質学会の会長、1931年に国際生物科学連合 (International Union of Biological Sciences) の会長、1939年にイギリス科学振興協会 (British Association for the Advancement of Science) の会長を務めた。

スワードの愚挙

1931年に出版された『地質時代の植物』のなかで、先カンブリア時代の生物化石かどうかで論争されていた、シアノバクテリアの死骸と泥粒の層状化石のストロマトライト(クリプトゾオン)について生物起源であることを強く否定した。スワードが先カンブリア時代の化石の存在を否定したことが、先カンブリア時代の化石記録の探求を遅らせ、「スワードの愚挙」と呼ばれることになった[1](ロシアからアラスカを購入した国務長官、ウィリアム・スワードの行為を非難した言葉が転用された)。

受賞歴

著書

  • "The Wealden Flora", 2 vols (1894-95)
  • "Fossil Plants", 4 vols (1898-1919)
  • "The Jurassic Flora", 2 vols (1900-1904)
  • "Darwin and Modern Science" (1909)
  • "Plant Life Through the Ages" (1931)

出典

  1. ^ J.ウィリアム・ショップ 著、阿部勝巳 訳 『失われた化石記録 : 光合成の謎を解く』松井孝典監修、講談社講談社現代新書〉、1998年、54-59頁頁。ISBN 4-06-149344-2 この本では Albert Charles Seward をA.C.スーアードと表記している。

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルバート・スワード」の関連用語

アルバート・スワードのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルバート・スワードのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルバート・スワード (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS