アリソンのMPD論への評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/19 05:57 UTC 版)
「内的自己救済者」の記事における「アリソンのMPD論への評価」の解説
DSM-IVにおいて、それまでMPDと言われてきたものがDIDに変更された後も、MPDという名前に親近感を示しその名称を使い続ける治療者は多い。しかしアリソンほど強く反対しつづけている治療者は居ない。MPDとDIDは別物という説についてはなおさらである。 日本では、国立精神・神経センター病院での2000年から2006年3月までの集計を白川美也子が報告した際、通常はDIDとされるものをアリソンの定義に従い、7歳以前に重度のトラウマを受け、非常に多くの人格群が現れたケースをMPDとして分けて集計しているのが唯一の例外である。解離が幼少期より起こっている場合とそれ以外では様相が異なり、常にではないが、前者では基本人格が長いこと眠っており、他の交代人格とほとんど差はなくなっている場合が多いこと。また治療も長期化するということは多くの治療者が述べている。ただし、白川報告でも分けたのは集計表の上だけであり、本文ではその2つを別に論じたりはしていない。
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