アメリカの流れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 01:49 UTC 版)
アメリカンケインジアンの流れを汲みリアルビジネスサイクル理論に基礎を持ちつつも価格粘着などケインズ的な要素をいれモデルを組むニューケインジアンの台頭がある、代表格にはグレゴリー・マンキューなどがいて現代ではアメリカにおいていわゆる「主流派経済学」と呼ばれるものの一部を構成している。また、そもそもアメリカンケインジアンの元祖であるヒックス、クライン、ハロッドのIS-LM分析は、ケインズの「一般理論」を新古典派経済学の一般均衡理論の古い枠組みに押し込め、賃金などの固定価格という特殊ケースにすぎない理論に貶めたものであったとする考えがある。この考えではアメリカンケインジアン(一般にケインジアンと呼ばれる)の経済学はもはやケインズの経済学ではなく、新古典派経済学の一部であるとされる。ケインジアン経済学(Keynesianism)とケインズ経済学(The economics of Keynes)の相違を指摘したアクセル・レイヨンフーブッドによる論文(1968)が有名であるが、日本でも1940年代からすでにこの区別は指摘されていたのである。
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