アプリケーションとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 20:26 UTC 版)
「PulseAudio」の記事における「アプリケーションとの関係」の解説
PulseAudioはバックグラウンドで動作するサウンドサーバであり、一つまたは複数の音声入力(プロセスや録音デバイスなど)からデータを受け取って一つまたは複数の音声出力(サウンドカードやネットワーク上のPulseAudioサーバ、他プロセスなど)に送る。 PulseAudioの目標の一つは、旧来のOSSを利用したアプリケーションなどのようにハードウェアに直接アクセスする代わりに、すべての音声ストリームをPulseAudio経由で扱うようにすることである。そのために、aRtsやESDなど他のオーディオシステムの利用するアプリケーションに対してアダプターを提供する。 Linux環境では通常、PulseAudioが提供している仮想デバイスをALSAが使うように設定する。こうすることで、ALSAを利用するアプリケーションはPulseAudioにデータを送るようになり、PulseAudioからはALSAを利用してサウンドカードにデータが送られる。また、PulseAudioに直接対応しようとするアプリケーションに対しては、ESDアプリケーション向けの旧来のインターフェイスだけでなく、ESDを置き換える位置づけのネイティブなインターフェイスも提供する。 OSSアプリケーションに対しては、padsp ユーティリティを提供する。これにより /dev/dsp などのデバイスを置き換えた場合、アプリケーション側からは排他的にサウンドカードをコントロールしているように見えるが、実際の出力はPulseAudio経由で行われる。
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