アセンブリ (プログラミング)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 16:25 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アセンブリとは、型(データ型)と他のリソース(資源)から構成されるランタイムユニット(実行単位)である。アセンブリ内にある全ての型は同じバージョン番号を持つ。
しばしば、1つのアセンブリは1つだけの名前空間を持ち、1つのプログラムで使用される。しかし、1つのアセンブリがいくつかの名前空間に及ぶこともある。また、1つの名前空間がいくつかのアセンブリに及ぶこともある。巨大な設計において、アセンブリは「マニフェスト」(内容を記した一覧表)によってまとめられた複数のファイルから構成されていてもよい。
C#やVB.NETなどの.NET言語において、アセンブリは使用される最小の配置単位であり、.NETにおけるコンポーネントである。たとえばMicrosoft Windows環境の場合、具体的にはDLLやEXEとなる。転じて、.NETコンポーネントではないネイティブのDLL/EXEも、「アセンブリ」と呼ばれることがある[1]。Javaにおいて、アセンブリはJARファイルである[2]。
アセンブリの作成
C#においては、コンパイルごとに、「アセンブリ」か「モジュール」[3]のいずれかが作成される。「アセンブリ リンカー」 (al) [4]を用いて他のモジュールを加えることができる。
Javaの特徴は、各クラスごとに*.class
ファイルを作成することであり、この点でC#とは異なる。対象となるアセンブリに追加されるYを伴う新規のA.exe
を作成するcsc /addmodule:Y.netmodule A.cs
のように、作成はコンパイラのスイッチで活性化させることが可能である[5]。
脚注
- ^ Building C/C++ Isolated Applications and Side-by-side Assemblies | Microsoft Docs
- ^ Mossenbock, Hanspeter (2002年3月25日). “Advanced C#: Variable Number of Parameters”. http://ssw.jku.at/Teaching/Lectures/CSharp/Tutorial/:+ Institut fur Systemsoftware, Johannes Kepler Universitat Linz, Fachbereich Informatik. p. 37. 2011年8月5日閲覧。
- ^ 連載! とことん C#: 第 18 回 モジュール (.netmodule) の意義 言語: C#
- ^ Al.exe (アセンブリ リンカー)
- ^ Mossenbock, Hanspeter (2002年3月25日). “Advanced C#: Variable Number of Parameters”. http://ssw.jku.at/Teaching/Lectures/CSharp/Tutorial/:+ Institut fur Systemsoftware, Johannes Kepler Universitat Linz, Fachbereich Informatik. pp. 38〜40. 2011年8月5日閲覧。
関連項目
- アセンブリ (共通言語基盤): .NET Frameworkにおけるアセンブリについて
- 分離アプリケーションとSide-by-Sideアセンブリ
「アセンブリ (プログラミング)」の例文・使い方・用例・文例
- 堕落しているか腐食された断片(必要であるとき、新素材を組み込む)からの破壊した記念碑の考古学的な再アセンブリ
- 電子サブアセンブリから成るコンピュータの回路
- 分子のアセンブリにおける総エネルギーは、等しく分配されず、統計的分布に従い、平均値のあたりで分配される
- アセンブリー言語をコンピュータ言語に翻訳するプログラム
- より高級な言語で書かれた命令を解読して、アセンブリ言語プログラムを作り出すプログラム
- 規律か主義の問題を規制するために召集される異なった教会、または教区の神学者、司教、および他の代表のアセンブリ
- 米国独立戦争と米国独立戦争の後に会った反逆者居留地から代表で構成された立法上のアセンブリ
- 前のソ連における、ロシアとある他の共和国の支配的なアセンブリにおける立法機関
- アセンブリ言語という,プログラム言語
- アセンブリ_(プログラミング)のページへのリンク