アグリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/24 05:49 UTC 版)
シナプス形成の仕組みを理解するのに、よく用いられてきた実験材料は、アセチルコリンを神経伝達物質とする神経筋接合部である。運動神経の軸索は、標的である筋肉の上で巨大な神経筋接合部を形成する。神経筋接合部においては、軸索末端の直下の筋肉細胞上に、アセチルコリン受容体が集積する。この受容体集積のメカニズムを理解するのに、軸索からプロテオグリカンの一種アグリンが放出され、筋肉細胞に働きかけているという仮説が提出された。現在、この仮説はほぼ正しいことが、様々な研究からわかっている。アグリンは、筋肉上のMuSKという受容体型タンパク質キナーゼを介して、シナプス形成に必要なシグナルとなる。
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