アイアースの夜襲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:31 UTC 版)
「トロイア戦争にかかわる伝説」の記事における「アイアースの夜襲」の解説
逆上したアイアースは、アカイアの将達を殺すべく、するどい剣を手に持ち、夜の闇に紛れ彼らの船団へと向かった。しかしトリトーニス・アテーネーが彼を狂わせたため、アイアースはそばにいた羊達をアカイア勢だと思ってしまった。狂えるアイアースはただ一人、逃げ惑う羊達を剣で一匹また一匹と斬りつけて殺していった。ギリシア勢に無常な定めを投げ与えたつもりになって。アガメムノーンを殺し、メネラーオスを殺し、将という将を殺したかのように錯覚したアイアースは、死に絶える羊達の屍を超えて一頭の羊へと向かい、そしてオデュッセウスだと誤解したその羊を惨殺した。羊が血溜りの中に倒れると、勝ち誇ったアイアースは満足げに死体を見て、頬にぞっとする笑いを浮かべて羊の死体に嘲笑の言葉を浴びせた。
※この「アイアースの夜襲」の解説は、「トロイア戦争にかかわる伝説」の解説の一部です。
「アイアースの夜襲」を含む「トロイア戦争にかかわる伝説」の記事については、「トロイア戦争にかかわる伝説」の概要を参照ください。
- アイアースの夜襲のページへのリンク