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この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。 出典検索?: "御使いうたいて" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2020年8月)
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「御使いうたいて」(みつかいうたいて、英語原題:What Child Is This?)は、『グリーンスリーブス』の旋律に合わせて、1865年にウィリアム・チャタートン・ディックス(William Chatterton Dix、EN)が歌詞を作詞したクリスマス・キャロルである。うたは3編のスタンツァがあり、それぞれに異なる斉唱(コーラス)が付いているが、通常、最初の斉唱の歌詞を繰り返して歌う。
グリーンスリーブス
『グリーンスリーブス』は古いイングランドの民謡音楽で、16世紀にまで遡る。シェイクスピアの時代にあって、うたへの言及が記録されている。元の歌の歌詞は、男性からつれない女性に対する失恋の恨み言の内容であった。この曲は様々な歌詞を付けられて歌われる。
ウィーン少年合唱団の歌った曲では、『新年のうた』となっていて、「古き罪を、蛇の皮のごとく脱ぎ捨て、新たな年を迎えん」というような内容が歌われている。賛美歌とは別に、日本語の歌詞でもアレンジされており、こちらは少年同士の友情を歌ったうたとなっている。ただし、クリスマスにも新年にも関係がない。
日本語の翻訳
日本語の訳詩としては、日本基督教団編集『賛美歌第二編216番』として合唱用に訳が造られている。最初の一行の始まりが、「御使いうたいて」で、それがこの歌の題名にもなっている。また、中田羽後訳では、『聖歌129番』『聖歌 (総合版)77番』『新聖歌86番』に「み使いのたたえ歌う」が会衆賛美用として掲載されている。
歌詞
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英語原歌詞 Verse 1: What Child is this who, laid to rest On Mary’s lap is sleeping? Whom angels greet with anthems sweet, While shepherds watch are keeping? Chorus 1: This, this is Christ the King, Whom shepherds guard and angels sing; Haste, haste, to bring Him laud, The Babe, the Son of Mary. Verse 2: Why lies He in such mean estate, Where ox and ass are feeding? Good Christians, fear, for sinners here The silent Word is pleading. Chorus 2: Nails, spear shall pierce Him through, The cross be borne for me, for you. Hail, hail the Word made flesh, The Babe, the Son of Mary. Verse 3: So bring Him incense, gold and myrrh, Come peasant, king to own Him; The King of kings salvation brings, Let loving hearts enthrone Him. Chorus 3: Raise, raise a song on high, The virgin sings her lullaby. Joy, joy for Christ is born, The Babe, the Son of Mary. |
日本語大意 うた 1 こはいかなる子であるか マリア様のひざにて眠りぬ 天使が祝いのあいさつ送り 羊飼いらの眺めしときに 斉唱 1 まこと彼こそ、王キリスト 羊飼い守り、天使の称える 急ぎ急ぎて祝め称えよう かの幼子、マリアの子よ うた 2 なに故かれは貧しき床にて 雄牛とろばの飼葉のわきか キリストの民恐れ、罪人よ 声なきロゴスがなれを救う + 斉唱 2 釘と槍とでその身は傷つく われらのために十字架担い いともめでたし人なるロゴス + かの幼子、マリアの子よ うた 3 乳香と黄金、ミュルラ献げん 農夫よ王よ、来たりて拝め 王の王こそ救いもたらす 愛のこころで戴冠させん 斉唱 3 高く高く、天へとうたえ 乙女のおねんね子守歌 祝い喜べ主は生まれたり かの幼子、マリアの子よ |
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+ 註)ロゴス(λογος)は「言葉」の意味で、イエスを表す。
関連項目
外部リンク