ぶた‐インフルエンザ【豚インフルエンザ】
読み方:ぶたいんふるえんざ
A型インフルエンザウイルスに起因するブタの呼吸器感染症。人にも感染するが、多くの場合は局所的な流行にとどまり致死率は低い。1918年〜1919年にかけて世界的に流行したスペイン風邪の原因となったインフルエンザAH1N1ウイルスは、鳥類から豚を経由して人に感染したと考えられている。
[補説] 2009年、メキシコでブタ由来の新型インフルエンザウイルスAH1N1への感染が人の間で広がり、全世界に拡大。WHOはパンデミック警戒レベルを最高水準のフェーズ6まで引き上げた。日本でも若年者を中心に流行し、学級閉鎖が相次いだ。またワクチンの供給不足が問題となり、重症化が懸念される基礎疾患をもつ患者・乳幼児・妊婦などが優先的に接種を受けた。当初は「豚インフルエンザ」と呼ばれたが、WHOの呼称変更に従い「新型インフルエンザAH1N1」と呼ばれるようになった。
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