ひだり‐うま【左馬】
左馬
読み方:ひだりうま
- 図の如く三味線の胴に馬の字を左書きにして縁起を担ぐ習慣あり。左癖の馬は出がよい即ち御座敷へ出のよいやう縁起を祝て左馬をかく。伯楽界では馬の絵は皆左向にかく。右向は縁起悪し、左馬は売口よしとの迷信あり之が花柳界に入る。馬はヒキコムといふ縁起より三味線の多くヒキコムにかはる。かうした迷信の花柳界に入りし時代は不明、百年位のものか(西島○丸氏の垂示に拠る)。
- 三味線などによく馬という字を左り書きにして縁起をかつぐ妓がいる。馬の絵も左向きのものが喜ばれるように、大体左ぐせの馬は出足がいいとされているので、こうした縁起の習慣がついたものとされている。〔花柳界〕
分類 花柳界
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