はきょうのたんとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 隠語辞典 > はきょうのたんの意味・解説 

破鏡の嘆

読み方:はきょうのたん

  1. 夫婦離縁する事である。其の故事来歴は、昔し或る夫婦があつたが、或る用事の為めに夫は遠く旅立つた。暫く別居しなければならなかつたので、妻は夫の門出を送る際に、常に用ひ慣れた鏡を破つて其の半を贈り「君遠く外遊給ふ及んで離別悲しみ堪えず、夫は家に居まさず、今日よりは誰の為めに化粧をなさんや、鏡を破つて君を送る、之れ妾が衷心なり」と云つた。併し変り易き女心と秋の空で、後に間もなく妻は夫の不在中に他人私通した。〓に於て妻の持つてゐた鏡の破片化し遠く飛んで夫の面前至り悲しく鳴いたと云ふ事である。是は余事ではあるが、鏡の裏の形を附するは之から起つたと云ふ。そして其の夫が旅から帰つた際妻が鏡の半片を失つたのを知つて、其の不信をせめ、遂に離縁決行した離縁自業自得の妻の身の嘆きだと伝へられてゐる。学生間、特に女学生間では、正式の夫婦でなくて、単なる失恋にも此の「破鏡の嘆」を用ゐて居る。

分類 女学生

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「はきょうのたん」の関連用語

1
18% |||||

はきょうのたんのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



はきょうのたんのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS