なじみの原理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 00:04 UTC 版)
ジャッドは自然な色の連鎖を求めるなら、例えば赤や橙であれば夕暮れの景色など自然界の色連鎖を参考にすれば間違いはないとした。つまり見慣れた配色、特に自然界に存在する配色は調和するという考え方である。徐々に変化するという特徴も含まれることから、グラデーションも含むと考えられる。 自然科学者のオグデン・ルード(英語版)は著書『現代色彩学(Modern Chromatics)』(1879年)の中で、自然界の配色を基にした配色理論を発表した。自然界では同じ色でも日向では黄みを帯び、日陰では青紫みを帯びて知覚され、これらの自然な色の連続が認知できる状態が「調和している」だとした。このように黄に近い色を明るく、青紫に近い色を暗くする自然界に近い配色を「ナチュラル・ハーモニー」と呼ぶ。
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