通電火災
大規模な地震などの災害により停電が発生した後、停電からの復旧に伴って生じる火災の総称。通電により引き起こされる火災。
地震などの災害で停電が発生すると、電化製品は使用中の(スイッチがオンになったままの)状態で停止し、さらに転倒したり破損したりした状態で、しばらく放置されることになる。人は避難し、屋内は無人になる。そのような状況下で停電が復旧し、転倒したり破損したりした状態の電化製品や電熱器具に再び通電すると、火の元となって火災が発生する危険がある。
冬場は各家庭で暖房が用いられるため、こうした通電火災が生じる危険性も高まる。
通電火災は、住人が避難しており無人となっている所で発生する場合が少なくなく、発見や対処が遅れにくい。
神戸市によると、1995年に発生した阪神・淡路大震災において神戸市内で生じた建物火災のうち、原因が特定できた55件のうち33件が通電火災であったという。
大規模な地震などに伴い避難する際には、通電火災を防ぐために、あらかじめ家屋のブレーカーを落としておくことが推奨される。
関連サイト:
通電火災ってご存知? ― 神戸市
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