長座位体前屈測定の目的は、柔軟性の度合いを知ることである。主に太腿の裏側(ハムストリング)と腰部の柔軟性を評価する。過去には長座位ではなく、立位体前屈で測定されていたが、立って頭を下げた状態で測定すると、中高年者には脳血管系事故等のリスクを伴い、転倒する危険性があるため、立位より安全に行なえる長座体前屈が考えられ、広く実践されるようになった。
壁に腰、背中、頭を密着させて長座の姿勢をとり、腕を伸ばした状態を0とし、腰関節を前屈させ、指先が到達した長さで測定する。膝を曲げたり反動をつけたり、片手を余分に伸ばしたりしないようにして2回測り、良い方の記録をとる。
長座位体前屈の成績は、17-18歳までは増加するが、以降加齢に伴って低下していく。男性と女性を比較するとほぼ全ての年代で女性の方が優れている。
長座位体前屈
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