その他の水利施設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/28 17:33 UTC 版)
「永田氏 (水戸藩)」の記事における「その他の水利施設」の解説
茂衛門・勘衛門は上記施設の他にも江堰・溜池を多く築いた。堰としては、那珂川に赤沢堰、久慈川には舟生堰・小貫堰、久慈川水系里川には田渡堰・茅根堰・里野宮堰等を築いた。こうして久慈川・那珂川沿いには辰ノ口江堰・岩崎江堰・小場江堰を含む多くの江堰が築かれたが、こうした江堰の恩恵を受けたのは河川沿いの限られた村だけだった。那珂地方では用水は溜池に頼らざるを得なく、溜池の存在意義は重要なものであった。茂衛門・勘衛門は那珂地方では洞前池・沢ノ上上池・沢ノ上下池などを建築し、その他地域にも花房溜池を始めとして各地に溜池を築いた。水戸藩領内の水路・溜池は永田氏によって造られたものが多く、『新編常陸国誌』では茂衛門・勘衛門の父子が44堰・88溜池を創設したと述べられている。別の説では、溜池だけでも三百数十箇所と建築したといわれる。茂衛門・勘衛門のこうした業績により、水戸藩では穀倉地帯が広がるようになった。
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