全脳照射(ぜんのうしょうしゃ)
放射線療法のひとつです。乳がんの場合は、脳転移(転移性脳腫瘍)に用いられる治療です。数個以上の転移がある場合は全脳照射を行うのが一般的です。また、腫瘍摘出手術との併用、定位照射(ガンマナイフ等)と併用する場合もあります。
脳全体に30~40グレイの線量を2~4週間照射するのが通常ですが、患者やがんの状態によりこれより多くの線量をかけることもあります。この治療には、MRIでも見つけられないような小さな転移も治療可能というメリットがありますが、一方で照射できる線量には限りがあるため新たな転移が起こった場合に治療が困難になるというデメリットもあります。
主な副作用は、広範囲の脱毛です。
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