コーポレート‐ガバナンス【corporate governance】
コーポレートガバナンス(こーぽれーとがばなんす)
コーポレートガバナンス(corporate governance)は、企業統治と訳される。「経営者が企業を統治するのか、それとも、株主が企業を統治するのか」という問題が根底にある。
従来の日本の企業では、社長などの経営者が企業を統治してきた。株主は企業から株券を購入するだけで、あえて企業方針に口をはさむことはなかった。言いかえれば、株主は企業経営を、経営者にまかせていた。
ところが、近年になって、大きな経営不祥事が何件も明るみに出た。そして、「経営を企業にまかせきりではいけない」と思われるようになったのだ。たとえば、株主が企業経営の内部を、まめにチェックできれば、経営不祥事は防げるかもしれない。
また、社長などの重役は従業員重視の経営を行いがちだ。経営不祥事にまではいたらないとしても、社長が株主重視であるとは限らない。ワンマン社長など「会社は俺のもの」という姿勢をとる経営者もいる。
でも、企業に実際の出資をしているのは株主だ。そこで「もっと株主の方を向いた経営を」の意味で、コーポレートガバナンスが言われるようになった。
(2000.10.24掲載)
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