この続き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/19 17:21 UTC 版)
この噺はフルでやると長いため、上述のように3つ目に騙された大根のくだりでサゲることが多く、そのため、このあとの騙されるくだりは次第に廃れていったために現代ではこの先を完璧に演じられる噺家はほぼいない。 桂文珍が廃れてしまったこの先のくだりを創作した『新編・七度狐』では「石段を登っていたら、気がつくと水車の上で歩いていた」、「道でバッタリ会った人にオレオレ詐欺をされたと思ったら、地蔵の前に立っていた」、「街について、宿を取り、露天風呂に入って暖まって疲れを癒そうとするが、体はかえって冷えるばかり…と思ったら、川で行水していた」、「助けてくれた侍を狐だと勘違いし殺害してしまい、その罪で斬首刑に処され、堕ちた自分の首を探して抱きかかえていたら、気がつくとスイカ畑を荒らしていた(サゲ)」といったものが続く。 ちなみに7つ目のくだりは、二人が警戒しすぎていたために狐が裏をかいて「7つ目をあえて化かさないというのが7つ目の化かし」として侍を殺したことが現実だと思わせるくだりがあるが、ハメモノとして化かされる度に太鼓が鳴る演出がある場合、このくだりで太鼓が鳴らないためにまだ化かしは終わっていないと客に気づかせる余地が与えられることがある。
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