くらわんか碗とは? わかりやすく解説

くらわんか碗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/05 05:28 UTC 版)

肥前焼のくらわんか椀。18世紀
同上。皿
蓋つきのくらわんか椀

くらわんか碗(くらわんかわん)とは、江戸時代の磁器製の普段使いの庶民の雑器。長崎県波佐見焼愛媛県砥部焼大阪府古曽部焼などの製品が伝存する。くらわんか茶碗とも言う[1]

概要

江戸時代に船上で惣菜などを売る淀川の煮売船「くらわんか舟」で使用されたことからこの名で呼ばれる[1]。「くらわんか」は「食べないか」の方言[1]。揺れる船の上でも転びにくいよう、厚手で重心が低いのが特徴で、船中で料理を食したのちに数をごまかすために川に捨てる客もいた[1]。昔はくらわんか碗に、ご飯にかぎらず、汁物などをよそったり、を飲んだりするのに使用した。1970年代、骨董展で1個10万円の値がついたこともあった[1]

また、上記を参考に作られた碗で、くらわんか碗と称するものもある。

脚注

  1. ^ a b c d e 枚方くらわんか舟 天野達彦、関西大学校友会『関大』 1974年11月15日

関連項目


くらわんか碗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 02:27 UTC 版)

波佐見焼」の記事における「くらわんか碗」の解説

江戸時代生産された、簡単な草花文などの絵付施した磁器それまで磁器赤絵染付など高価なイメージ強く庶民にとって高嶺の花であったが、このくらわんか碗は「磁器は高い」という従来常識覆し庶民普及した。名称は、淀川の京都・大坂間にある枚方宿で、商人小舟三十石船に近づいて「酒食らわんか餅食らわんか」と囃しながら食事などを売ったくらわんか舟」に由来する

※この「くらわんか碗」の解説は、「波佐見焼」の解説の一部です。
「くらわんか碗」を含む「波佐見焼」の記事については、「波佐見焼」の概要を参照ください。

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