えどがわらんぽしょう

デジタル大辞泉

えどがわらんぽ‐しょう〔えどがはランポシヤウ〕【江戸川乱歩賞】

読み方：えどがわらんぽしょう

江戸川乱歩の寄付を基金として創設された文学賞。昭和30年（1955）の第1回と、翌昭和31年（1956）の第2回は業績のあった作家と出版社に対して、それ以降は優れた推理小説に対して贈られている。

探偵作家・雑誌・団体・賞名事典

江戸川乱歩賞（えどがわらんぽしょう）

1954年(昭29)、江戸川乱歩の還暦祝賀会の席上、金百万円を基金として寄付し、賞の制定が発表された。贈与対象はその年度に、探偵小説の諸分野において顕著な業績を示した人に、過去の実績を考慮して贈るというもの。正賞はシャーロックホームズのブロンズ像。
1955年(昭30)、第一回は中島河太郎に授与され、第二回は「ハヤカワポケットミステリ」の刊行により、早川書房社長早川清に授与された。贈与対象として創作を重視するといいながら、日本探偵作家クラブ賞とのかねあいを考慮していたところ、中島河太郎の提案で、書き下ろし長編を募集し、入賞作品に贈ることになった。刊行は講談社が担当する。第三回、書き下ろし公募の最初の受賞者は仁木悦子。