いま、再びとは? わかりやすく解説

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いま、再び

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/29 08:04 UTC 版)

いま、再び
オールマン・ブラザーズ・バンドスタジオ・アルバム
リリース
録音 フロリダ州マイアミ クライテリア・スタジオ[1]
ジャンル ブルースロックサザン・ロック
時間
レーベル カプリコーン・レコード
プロデュース トム・ダウド
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 9位(アメリカ[2]
  • オールマン・ブラザーズ・バンド アルバム 年表
    熱風
    (1976年)
    いま、再び
    (1979年)
    リーチ・フォー・ザ・スカイ
    (1980年)
    テンプレートを表示

    いま、再び』(原題:Enlightened Rogues)は、アメリカ合衆国ロックバンドオールマン・ブラザーズ・バンド1979年に発表したスタジオ・アルバム。再結成第1弾アルバムで、新作スタジオ・アルバムとしては『ウィン、ルーズ・オア・ドロウ』(1975年)以来となる。

    背景

    オールマン・ブラザーズ・バンドは1978年に再結成を果たしたが、旧メンバーのうちチャック・リーヴェルとラマー・ウィリアムズはシー・レヴェルとしての活動を優先して再結成に参加せず、ダン・トーラーとデヴィッド・ゴールドフライズが新メンバーに迎えられた[3]。トーラーはディッキー・ベッツ&グレイト・サザンのメンバーとして活動していたギタリストで、トーラーの加入によりバンドはツイン・ギター編成に戻った[4]

    「キャント・テイク・イット・ウィズ・ユー」と「ブラインド・ラヴ」は、後に『特捜刑事マイアミ・バイス』の主演俳優となるドン・ジョンソンがソングライティングに貢献した曲で、ジョンソンは1975年公開の映画『グッバイ・ドリーム英語版』を撮影していた頃にディッキー・ベッツと親しくなった[5]。本作で唯一グレッグ・オールマンが書き下ろした「ジャスト・エイント・イージー」は、ロサンゼルスでの生活を振り返った自伝的な作品である[6]

    デラニー&ボニーボニー・ブラムレット英語版が「クレイジー・ラヴ」にゲスト参加した[1]。また、一部の曲でハーモニカを担当したジム・エセリーは、次作『リーチ・フォー・ザ・スカイ』(1980年)にも引き続き参加した[7]

    本作リリース後に所属レーベルCapricorn Recordsが倒産し、バンドはアリスタ・レコードへ移籍した[3]

    反響・評価

    アメリカのBillboard 200では9位に達し、自身4作目の全米トップ10アルバムとなった[2]。シングル「クレイジー・ラヴ」は全米29位を記録した[2]

    Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「第一級ではないにせよ一貫してソリッドな、ラウドで威勢のいいハードロックが集められた、『ブラザーズ&シスターズ』以来の傑作スタジオ・アルバム」と評している[8]。また、ジョン・スウェンソンは1979年5月31日付の『ローリング・ストーン』誌において「『オールマン・ブラザーズ・バンド』や『アイドルワイルド・サウス』といった、このグループの特に偉大なアルバムに匹敵する」「名人芸に欠けていても、激情がそれを埋め合わせている」と評している[6]

    収録曲

    特記なき楽曲はディッキー・ベッツ作。

    1. クレイジー・ラヴ "Crazy Love" – 3:44
    2. キャント・テイク・イット・ウィズ・ユー "Can't Take It With You" (Dickey Betts, Don Johnson) – 3:34
    3. ペガサス "Pegasus" – 7:32
    4. ニード・ユア・ラヴ・ソー・バッド "Need Your Love So Bad" (John Mertis) – 4:02
    5. ブラインド・ラヴ "Blind Love" (D. Betts, D. Johnson) – 4:42
    6. トライ・イット・ワン・モア・タイム "Try It One More Time" (D. Betts, David Goldflies) – 5:03
    7. ジャスト・エイント・イージー "Just Ain't Easy" (Gregg Allman) – 6:07
    8. セイル・アウェイ "Sail Away" – 3:34

    参加ミュージシャン

    アディショナル・ミュージシャン

    • ジム・エセリー - ハーモニカ(on #2, #4, #5, #7)
    • ジョー・ララ - パーカッション(on #3, #5, #6)
    • ボニー・ブラムレット英語版 - バックグラウンド・ボーカル(on #1)
    • ミミ・ハート - バックグラウンド・ボーカル(on #8)

    脚注

    1. ^ a b The Allman Brothers Band - Enlightened Rogues (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    2. ^ a b c The Allman Brothers Band - Awards : AllMusic
    3. ^ a b Mastropolo, Frank (2014年10月27日). “Midnight Riders: The History of the Allman Brothers Band”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2016年3月22日閲覧。
    4. ^ Lynch, Dave. “Dan Toler - Biography & History”. AllMusic. 2016年3月22日閲覧。
    5. ^ Loder, Kurt (1986年9月25日). “Don Johnson Wants to Be a Rock & Roll Star”. Rolling Stone. 2016年3月22日閲覧。
    6. ^ a b Swenson, John (1979年5月31日). “The Allman Brothers Band Enlightened Rogues Album Review”. Rolling Stone. 2016年3月22日閲覧。
    7. ^ Jim Essery |Credits | AllMusic
    8. ^ Eder, Bruce. “Enlightened Rogues - The Allman Brothers Band”. AllMusic. 2016年3月22日閲覧。



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