『政治家』における6分類(7分類)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/22 20:23 UTC 版)
「国制分類 (プラトン)」の記事における「『政治家』における6分類(7分類)」の解説
後期の『政治家』においては、支配者の数と法律との関係によって分けられた現実の国制として、 「王制」(バシレイア) - 法律に基づく単独者支配 「僭主制」(テュランニス) - 法律に基づかない単独者支配 「貴族制」(アリストクラティア) - 法律に基づく少数者支配 「寡頭制」(オリガルキア) - 法律に基づかない少数者支配 「民主制」(デモクラティア) - 多数者支配(法律に基づくか否かでの区別無し) の5つが挙げられる。 「民主制」(デモクラティア)は、(多数者支配であるがゆえに)法律に基づくか否かの区別があまり意味を持たないため、区別されないままだが、この対話篇内で後述される、以下のような法律の観点からの区別を持ち込めば、これは6分類となる。(逆に言えば、法律の観点を除き、支配者の数のみから見た場合、この分類は3分類となる。) 法律遵奉時法律軽視時最良単独者支配(王制) 多数者支配(民主制) 中間少数者支配(貴族制) 少数者支配(寡頭制) 最悪多数者支配(民主制) 単独者支配(僭主制) また、中期の『国家』において理想的な国制とされた、「哲人王」によって統治された「優秀者支配制」は、この対話篇では実現が困難なものとして埒外に置かれるので、それも含めれば、7分類となる。
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