『かぐや姫の物語』について
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「田辺修 (アニメーター)」の記事における「『かぐや姫の物語』について」の解説
『かぐや姫の物語』は「彼としか映画を作りたくない」というスタジオジブリの高畑勲のために「田辺修を存分に活かす」という主旨のもとに始まった企画で、作画作業は田辺を中心に行われた。高畑は前作『ホーホケキョ となりの山田くん』のあと、次回作は企画がどんなものになろうとも、田辺修のタッチを全編に活かした『山田くん』と同じスケッチ風の淡彩の画面による表現で作品を作りたいという意志を持っていた。 当初、高畑が作りたがっていたのは『平家物語』だったが、田辺が「人が人を殺すシーンは描きたくない。なんでそんなものを描かなければならないんだ」と難色を示したことで企画が流れた。そのため、代わりに題材として選ばれたのが、鈴木敏夫プロデューサーが提案した『『竹取物語』だった。以前高畑が「『かぐや姫』という作品はいつか日本人がきちんと作るべき作品だ」と言っていたことと、「もし自分が描くとしたら、子供を描いてみたい。生まれてきた子供がイキイキと動くところを描きたい」と言う田辺の条件に当てはまる作品であったからである。
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