「嗣信最後」とは? わかりやすく解説

「嗣信最後」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 16:20 UTC 版)

佐藤継信」の記事における「「嗣信最後」」の解説

『平家物語』第十一「嗣信最後」における継信の最期様子を以下に簡略に示す(名の表記は「継信」とする)。 屋島の戦いにおいて、王城一の強弓精兵である平教経矢先にまわる者で射落とされないものはなかった。なかでも源氏大将である義経一矢射落とそうとねらったが、源氏方も一騎当千の兵たちがそれを防ごう矢面馳せた真っ先進んだ継信は弓手の肩から馬手の脇へと射抜かれ落馬した義経は継信を陣の後ろにかつぎこませ、急いで馬から飛び下り手を取って、「この世思い置くことはないか」と尋ねた。継信は「別に何事も思い置くべきことはない。しかし、主君世の中栄達するのを見ずに死ぬことが心に懸かることです。武士は、敵の矢に当たって死ぬことは元より期するところです。なかでも源平の合戦奥州佐藤三郎兵衛継信という者が、讃岐の国屋島の磯で、主に代わって討たれたなどと、末代まで物語語られることこそ、今生面目冥途思い出です」と答えて亡くなった義経鎧の袖を顔に押し当てさめざめ泣き近くに僧がいないか探させ、その僧に大夫黒という鵯越行なった名馬を賜わり、継信を供養させた。継信の弟の忠信をはじめ、これを見た侍たちは皆涙を流し、「この主君のためなら、命を失うことは露塵ほども惜しくはない」と述べた

※この「「嗣信最後」」の解説は、「佐藤継信」の解説の一部です。
「「嗣信最後」」を含む「佐藤継信」の記事については、「佐藤継信」の概要を参照ください。

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