「ちゃんと走れよ!」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 16:40 UTC 版)
しかしどうしても松本を上回れなかった記録がある。それは1000勝到達日及び通算勝利数である。 松本といえば、1000勝達成は1965年に達成。通算勝利数も今なお歴代第1位となる1341勝を果したが、対して中井が1000勝に到達したのは松本が達成した20年後の1985年10月29日(甲子園競輪場)。さらに中井の通算勝利数は1016にとどまり、全盛期の頃はどちらかというと中井のほうが松本よりも成績面で上回ることが多かったのに、現役全体を振り返ってみれば、松本に大きく差を広げられてしまった形となった。 この件について中井はSPEEDチャンネルの「名選手・名勝負列伝」という特集番組においてこのように述べている。 『トップクラスから落ちる頃に落車、失格が目立つようになり、その間において勝ち星を伸ばすことができなかった。対して松本さんは落車、失格が少なかったからトップクラスから落ちることになっても順調に勝ち星が増えていった。僕のほうが松本さんよりも若い(松本は1928年生。)というのに、これだけの勝ち星の差がついてしまうというのは本当ならばおかしな話。だから自分の経験もこめて若い選手たちに言っています。「ちゃんと走れよ!(完走して着順を残せ)」と。』
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