○「生神女就寝聖堂」○「ウスペンスキー聖堂」 - ×「聖母被昇天聖堂」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/13 00:40 UTC 版)
「正教会の奉神礼・用語体系」の記事における「○「生神女就寝聖堂」○「ウスペンスキー聖堂」 - ×「聖母被昇天聖堂」」の解説
ロシアのウスペンスキー聖堂の訳語として「聖母被昇天聖堂」が稀に散見されるが、ウスペンスキー(ロシア語で「眠りの」を意味する形容詞)と同系統の言葉である “Успение Богородицы”(ウスペーニイェ・ボゴロジツィ)は生神女就寝祭を表しているので、「ウスペーニイェを記憶している聖堂」であれば「生神女就寝聖堂」と訳出するのが正しい。もしくはそのまま片仮名で「ウスペンスキー聖堂」という定着した名で呼ぶのが無難である。 正教会の「生神女就寝」、カトリック教会の「聖母被昇天」、いずれも生神女(聖母)の永眠を扱っている事柄であるが、カトリック教会と違い、正教会には聖母の被昇天という教義はない。従って正教会の聖堂に「聖母被昇天聖堂」は必然的に存在しないのであり、「ウスペンスキー聖堂」を「聖母被昇天聖堂」と訳出するのは、日本正教会訳を尊重するしないのレベルではない明らかな誤訳である。
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