π-アリルパラジウム錯体とは? わかりやすく解説

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π-アリルパラジウム錯体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/07 06:56 UTC 版)

π-アリルパラジウム錯体
識別情報
CAS登録番号 12012-95-2
ChemSpider 21171401
特性
化学式 C6H10Cl2Pd2
モル質量 365.85 g/mol
外観 淡黄色、結晶性固体
密度 固体
融点

155-156 °Cで分解

への溶解度 不溶
その他の溶媒への溶解度 クロロホルム
ベンゼン
アセトン
メタノール
危険性
Rフレーズ R36/37/38
Sフレーズ 26-36
関連する物質
関連する化合物 3-allyl)(η5 – cyclopentadienyl)palladium(II)
di-μ-chlorobis(crotyl)dipalladium
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

π-アリルパラジウム錯体(パイ-アリルパラジウムさくたい、: Allylpalladium(II) chloride dimer)あるいはアリルパラジウム(II)クロリド二量体化学式 (η3- C3H5)2Pd2Cl2で表される化合物である。この黄色の空気に対して安定な化合物は有機合成で用いられる重要な触媒である[1]

合成および反応

本化合物は一酸化炭素を、塩化パラジウム(II)塩化ナトリウム塩化アリルのメタノール水溶液に吹き込むことによって調製される[1]

APCはシクロペンタジエニルアニオンと反応し、対応する18e錯体シクロペンタジエニルアリルパラジウムを与える。

脚注

  1. ^ a b Tatsuno, Y.; Yoshida, T.; Otsuka, S. (1990). “(η3-allyl)palladium(II) Complexes”. Inorganic Syntheses. 28. pp. 342-345. ISBN 0-471-52619-3 



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