α+β 型合金
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/09 14:32 UTC 版)
α+β 型合金(α+β 合金や α-β 合金とも)は、常温で α 相と β 相が共存するチタン合金である。α 型合金と β 型合金の特徴をバランスよく組み合わせることができる。製造上の調整がしやすく、扱いやすいとされる。代表例として、前述の Ti-6Al-4V 合金が挙げられる。 さらに細かい分類としては、α 型と α+β 型の間に「near α 型合金」と呼ばれる種類があり、α+β 型と β 型の間に「near β 型合金」と呼ばれる種類がある。室温で大部分が α 相を持つのが near α 型合金で、大部分が β 相を持つのが near β 型合金である。near α 型合金としては Ti-8Al-1Mo-1V 合金などがあり、クリープ特性や高温強度に優れている。near β 型合金としては Ti-10V-2Fe-3Al 合金などがあり、熱処理により高強度を得ることができる。
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