泰西
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 04:45 UTC 版)
泰西 (たいせい、中国語 · 日本語: 泰西; ピン音: tàixī; ) は、中国および日本で用いられる、ヨーロッパ[1]、大義には西洋世界全体を指す語。英語ではFar Westと訳され、いわゆる極東の対義語とみなされている。もともとこの語は内陸アジアやインドを指すものだったが、マテオ・リッチが中国から見た西洋の外名としても使い始めた。彼はヨーロッパ中心主義的な極東という概念に対し、西洋を泰西と呼ぶことで中国と西洋を対等な地域圏とみる視点を編み出したのである。泰西という語は江戸時代の日本でも度々用いられたが、現在では単に欧州またはヨーロッパと呼ぶのが一般的で、この語はあまりみられない。
- ^ a b Mungello 2009, p. 8.
- ^ a b c Ricci 2009, p. 71.
- ^ Brook 2009, p. 264.
- ^ Ricci 2009, p. 87.
- ^ Ricci 2009, p. 19.
- ^ Mungello 2009, p. 9.
- ^ Lai 1978, p. 102.
- ^ Goodman 2000, p. 5.
- ^ Goodman 2000, pp. 136, 163, 161.
- ^ Tsai 2011, p. 5.
- 1 泰西とは
- 2 泰西の概要
「 泰西」の例文・使い方・用例・文例
- 泰西の文明
- 彼は泰西の文物を視察するために欧米を漫遊した
- 日本人は泰西の文物に改良を加えた
- 日本は在来の文明を棄てて泰西の文明制度を用いた
- 彼は泰西の文物を研究する目的で洋行した
- 彼は長く洋行しているから泰西の事情に通じている
- 英語を研究すると泰西の事情に通ずる
- 泰西の文物
- 日本は在来の文明を棄てて泰西の制度文物を用いた
- 泰西の事物
- 日本は従来の文明を捨てて泰西の文明に換えたに過ぎぬ
- 日本人は泰西の思想を吸収するに敏だ
- 日本の飛行術は泰西に比して非常に後れている
- 泰西の文物を応用した
- 泰西の諸制度を参酌する
- 日本の憲法は泰西の諸制度を参酌して編んだものだ
- 日本の憲法は泰西の制度の粋を抜いて編んだものである
- 日本は在来の文明を棄てて泰西の文物制度を取った
- 明治は泰西文物輸入の時代であった
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