'brugとは? わかりやすく解説

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ドゥク

('brug から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 07:32 UTC 版)

ドゥクའབྲུག་, 'brug)は、に対するチベット語による名称。ラテン文字では「Drug」と表記[* 1]。神話的動物の竜である。雷鳴は、竜の鳴き声であると信じられている[1]。あるいは雷そのものを指す場合もあり[2]、雷は「竜の声」('brug skad または 'brug sgra)と表現される。また、チベット暦にも十二支があり、中国日本朝鮮などの旧暦年には、チベット暦でも「ドゥクの年」がくる。また、後述の経緯によりチベット仏教ドゥク派およびブータンを指す言葉としても使われる。一方、龍神(ナーガ)は「ル」(klu)と呼ばれる。


注釈

  1. ^ ワイリー表記の 'brug は文字綴りからの転写であるのに対し、druk は発音に基づいた表記である。語頭の"dr"は二重子音ではなく、そり舌音を表わしている。なお、ゾンカ口語での発音は語尾の"k"が抜けて dru となる(今枝由郎『ゾンカ口語教本』参照)。
  2. ^ ドルジェ・ワンモ・ワンチュック著、今枝由郎訳『幸福大国ブータン』によれば、雷鳴が轟いたのは落慶法要の時。

出典

  1. ^ 今枝由郎 『ブータン 変貌するヒマラヤの仏教王国』 大東出版社, 1995年第2刷, pp. 30-31.
  2. ^ Beér, Robert (2003). The Handbook of Tibetan Buddhist Symbols. Serindia Publications. p. 72 
  3. ^ D・スネルグローヴ、H・リチャードソン 『チベット文化史』 奥山直司訳、春秋社、1998年、178頁、405頁。
  4. ^ ドルジェ・ワンモ・ワンチュック 『幸福大国ブータン』 今枝由郎訳、NHK出版、2007年、21頁(同書では「雷竜」ではなく「雷龍」と表記)。


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