CHAdeMO 対応車種

CHAdeMO

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 14:04 UTC 版)

対応車種

電気自動車日産・リーフのCHAdeMO充電用ソケット(左側)。右側にあるのはSAE J1772充電用ソケット。
プラグインハイブリッドカー三菱・アウトランダーPHEVのCHAdeMO充電用ソケット (右側)。普通充電用のSAE J1772充電用ソケットは左側に見える。
  • BYD
    • Atto3 (日本国内向けのみ)

CHAdeMOと併用されるEV普通充電用規格

CHAdeMOは直流を用いる30分から1時間程度までの充電時間による急速充電用の規格であるが、7時間を超えるような充電時間による普通充電は、SAE J1772(タイプ1)という交流を用いるEV充電の規格で行なう[16][17]。SAE J1772は110V/230V 交流充電のコネクタを規定している[18]。2010年4月の時点では、Level 3 直流急速充電は規定されていない[19]

SAE J1772とCHAdeMOではプラグの大きさ・形状が全く異なる為、CHAdeMO側に誤って差し込む心配はない。

三菱・i-MiEV[20]リーフ[21]スバル・プラグインステラ [22]には、CHAdeMOとSAE J1772の両方が使用できるコネクタが使用されている。トヨタはCHAdeMO協議会幹事会社であるが、プラグインハイブリッドカーであるトヨタ・プリウスPHV(ZVW35)には、SAE J1772が使用できるコネクタのみが装備されていた[23](2017年発売のZVW52型では、CHAdeMOのコネクタが装備されている[24])。

対抗規格

2012年5月3日、SAE J1772(タイプ1)を拡張したコンバインド・チャージング・システム英語版(通称:コンボ または CCS)が発表された[25]。1個のコネクタで、交流の普通充電と急速充電、直流の普通充電と急速充電に対応する。CCSはType1とType2が存在しType1は主に北米、Type2は主に欧州で採用されている。

North American Charging Standard(NACS)と呼ばれる対抗規格がある。元々はテスラ社の独自形式(スーパーチャージャー)であったものが他社に仕様公開された。

他の対抗規格として『コソボ規格』[26]もある。


  1. ^ 技術概要 – Chademo Association”. Chademo Association. 2021年12月30日閲覧。
  2. ^ 「CHAdeMO協議会」の概要”. 東京電力ホールディングス (2010年3月15日). 2021年4月20日閲覧。
  3. ^ ワールドビジネスサテライトテレビ東京系列、2012年3月26日放送
  4. ^ “日本発のEV用急速充電規格「チャデモ」はなぜ国際標準になれたのか”. MONOist. (2014年6月17日). https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/1406/17/news020.html 2016年10月27日閲覧。 
  5. ^ CHAdeMO Association demonstrates High Power Charging at technology exhibition”. CHAdeMO Association (2017年3月30日). 2017年5月1日閲覧。
  6. ^ carguytimes (2017年4月22日). “日本発の充電規格を推し進める「チャデモ協議会」、高出力技術の開発で充電効率を3倍に”. MOTOR CARS. 株式会社ジェイツ・コンプレックス. 2017年5月1日閲覧。
  7. ^ CHAdeMO is pushing for faster electric vehicle charging with new 400 kW protocol”. electrek.co (2018年6月15日). 2018年8月22日閲覧。
  8. ^ “EV急速充電で日中が協力 世界標準規格 主導権争いリード”. フジサンケイビジネスアイ. (2018年6月1日). https://web.archive.org/web/20190624025350/https://www.sankeibiz.jp/business/news/180601/bsa1806010500004-n1.htm 2019年6月24日閲覧。 
  9. ^ “日中、EV充電の規格統一=20年めど、世界標準掌握へ”. 時事通信社. (2018年8月22日). https://web.archive.org/web/20180822145858/https://www.jiji.com/jc/article?k=2018082200809&g=eco/ 2018年8月22日閲覧。 
  10. ^ “EV向け次世代充電器、共同開発で日中調印”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2018年8月28日). https://www.yomiuri.co.jp/economy/20180828-OYT1T50056.html/ 2018年8月28日閲覧。 
  11. ^ 和田憲一郎 (2018-0730). “日中共同による急速充電新規格は、世界標準となるのか (1/3)”. ITmedia. 2018年8月22日閲覧。
  12. ^ a b 日中次世代超高出力充電規格、チャデモ3.0として発行完了”. Chademo Association. チャデモ協会 (2020年4月24日). 2021年3月5日閲覧。
  13. ^ “トヨタ、新型クラウンPHEVで約7年ぶりに急速充電機能を復活”. 日経クロステック (株式会社日経BP). (2024年2月19日). https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/00274/ 2024年2月20日閲覧。 
  14. ^ “新型プラグインハイブリッドモデル「CLARITY PHEV」を発売”. https://www.honda.co.jp/news/2018/4180719-clarity-phev.html 2018年9月22日閲覧。 
  15. ^ 日産:日産サクラ [ NISSAN SAKURA スペシャル 取扱説明書]”. 日産自動車ホームページ. 2022年10月13日閲覧。
  16. ^ CHAdeMO ‐ 通信用語の基礎知識”. WDIC Creators club (2016年5月24日). 2016年12月16日閲覧。[出典無効]
  17. ^ Q : 【EV購入 検討者様向け】充電時間は何時間くらいかかるの?”. GOGOLabs,Inc.. 2016年12月16日閲覧。
  18. ^ SAE standard on EV charging connector approved”. SAE International (2010年1月15日). 2010年3月14日閲覧。
  19. ^ Exclusive interview with the CEO of Aker Wade: “Standardisation is the key””. cars21.com (2010年4月29日). 2010年5月13日閲覧。
  20. ^ 三菱 アイミーブ”. 三菱自動車工業 (2011年4月20日). 2011年4月20日閲覧。
  21. ^ 日産リーフ 充電方法/ネットワーク”. 日産自動車 (2011年4月20日). 2011年4月20日閲覧。
  22. ^ プラグインステラの特徴”. 富士重工業 (2010年12月14日). 2011年4月20日閲覧。
  23. ^ トヨタ プリウス プラグインハイブリッド”. carview.co.jp (2010年12月14日). 2011年4月20日閲覧。
  24. ^ 井元康一郎 (2016年8月31日). “プリウスPHVの脅威、“純”電気自動車は駆逐されるか”. DIAMOND online. ダイヤモンド社. 2018年2月24日閲覧。
  25. ^ CHAdeMO対抗の充電規格を米独8社が発表、1個のコネクタで普通/急速充電が可能に”. ITmedia (2012年5月7日). 2016年12月16日閲覧。
  26. ^ EVの充電規格争い


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