2001年宇宙の旅 公開

2001年宇宙の旅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 04:25 UTC 版)

公開

当初予定の1966年から1年4か月遅れ、アポロ11号が月面着陸を果たす前年の1968年に公開された。ワールドプレミアは1968年4月2日にワシントンD.C.アップタウン劇場で行われた。アメリカでの一般公開日は1968年4月6日、イギリスでの公開は1968年5月15日だった。度々再公開されており、2014年11月イギリスでの再公開にあたってはアルフォンソ・キュアロンクリストファー・ノーランによる賛辞が予告編に盛り込まれている。

日本での公開

日本においては、テアトル東京、名古屋の中日シネラマ劇場、大阪のOS劇場で封切られた。

《前夜祭》1968年4月10日 18:00からテアトル東京で、特別有料試写会と銘打って前夜祭の趣きで公開されたのが最初である。

《封切り》1968年4月11日からが正規の一般公開である(~9月18日まで)。テアトル東京での上映時間は、【平日・休日共】12:20/15:40/19:00。

《凱旋興行》更に、年末の各紙誌ベスト・テンの高評価を受け、翌春(1969年3月1日~4月4日)、「凱旋興行」と銘打ってテアトル東京で再上映された。上映時間は、【月~土】13:00/16:00/19:00。【日・祝】10:00/13:00/16:00/19:00。

《2番館》東京では、「凱旋興行」のあと、1969年5月25日から東宝洋画系TYチェーン(白系)の9館で、『汚れた7人』との併映で2本立て公開された。

その後、初公開から10年後の1978年に再びロードショー上映され、折からのSFブームをフォローアップする形となった。作品の設定年である2001年にも「新世紀特別版」としてノーカット版で公開されている。このヴァージョンでは、本来35mmフィルムでアナモフィック・レンズを使用して再現されるスコープサイズのアスペクト比の1:2.35とせず、35㎜フィルムの上映で70mmのオリジナルと同一のアスペクト比1:2.20を再現している。

2018年10月、6〜7、11〜14日に国立映画アーカイブで70mmニュープリントフィルムでの同作の特別上映が行われた[14]。10月19日から二週間限定で70mmフィルムからリマスタされた物がIMAXデジタル・シアター・システムを備えた映画館で公開された[15]

【参照】『2001年宇宙の旅』の日本での上映実績のまとめ https://kubrick.blog.jp/archives/52256322.html


注釈

  1. ^ 骨から直結されたのが、パンアメリカン航空(PAN AM)のマークをつけた宇宙船と勘違いされることがあるが、パンナム便は最初の宇宙船の後で出てくるので、骨と直接つながってはいない。
  2. ^ 続編の映画『2010年』冒頭によると、月のモノリス発見が1999年、ディスカバリー号内の出来事が2001年の出来事とされている。
  3. ^ 日本語字幕では「吸盤靴」と翻訳されている他、「磁力靴」とされている場合もある。
  4. ^ 現実世界では2001年以前の1991年に破産している。
  5. ^ 公開当時は「ケア・ダレー」と表記されていた。※どこで?
  6. ^ キューブリック監督の実の娘。
  7. ^ 公開当時は「カブリック」の表記だった。のちに「クブリック」となり、更に現在の「キューブリック」に落ち着いた。
  8. ^ それでもディスカバリー号の食事シーンで映るタブレットPC"Tele Pad"にはIBMのロゴが残っている
  9. ^ 結果的に2001年前に同社が何らかの憂き目によって、社名の変更や倒産した場合、途端に時代遅れの作品というリスクを避けられた。
  10. ^ 同じく1993年発売で冒頭曲「ファンファーレ」を収録したエリック・カンゼル指揮シンシナティ・ポップス・オーケストラによるテラーク・レーベルのアルバム「ハリウッド・グレイテスト・ヒッツ Vol.II(CD-80319,1992年12月録音)」の解説ではノースの未亡人から譲り受けたスコアを演奏に用いたという記述がある。
  11. ^ なお、ノースが本作のために書いたスコアは1968年の『栄光の座』、1974年の"Shanks"、1981年の『ドラゴンスレイヤー』に部分的ながら転用された。この3作はいずれもアカデミー作曲賞にノミネートされている。
  12. ^ フランク・ボーマン(Frank Borman)とデヴィッド・ボーマン(David Bowman)では若干スペルが異なる。
  13. ^ カラヤンの『ツァラトゥストラはかく語りき』セッション録音は3種あり、ベルリン・フィル版はいずれも映画の公開より後である。(1) ウィーン・フィル(英デッカ・レコード、1959年3月(32'45"))、(2) ベルリン・フィル(ドイツ・グラモフォン、1973年1月・3月(34'54"))(3) ベルリン・フィル(ドイツ・グラモフォン、1983年9月(35'57"))
  14. ^ a b 日本語のライナーノートでは「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」と誤記されている。
  15. ^ 10月8日から11日までを除く

出典

  1. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)251頁
  2. ^ a b 2001年宇宙の旅[吹替補完版]”. 2016年10月28日閲覧。
  3. ^ Baxter, John (1997). Stanley Kubrick: A Biography. New York: Basic Books. p. 200. ISBN 0-7867-0485-3. https://archive.org/details/stanleykubrickbi00baxt/page/200 
  4. ^ 1988年キネマ旬報社刊『キューブリック好き!』より。
  5. ^ マイケル・ベンソン著『2001 キューブリック クラーク』早川書房 P.73-74
  6. ^ マイケル・ベンソン著『2001 キューブリック クラーク』早川書房 P.78
  7. ^ マイケル・ベンソン著『2001 キューブリック クラーク』早川書房 P.80-89
  8. ^ マイケル・ベンソン著『2001 キューブリック クラーク』早川書房 P.111、115、133-134
  9. ^ 海洋堂の「ディスカバリー号」プロップ再現モデル、受注受付開始 - GAME Watch
  10. ^ 2001:キューブリック、クラーク ISBN 9784152098269
  11. ^ 2001: A Space Odyssey: Special Edition #60 (1968) (Uncut)”. LaserDisc Database. 2015年11月9日閲覧。
  12. ^ 指揮:ジェリー・ゴールドスミス、演奏:ナショナル・フィルハーモニー・オーケストラ
  13. ^ Music for 2001: A Space Odyssey (The Original Score by Alex North) - オールミュージック. 2015年11月9日閲覧。
  14. ^ シネマトゥデイの記事[1]
  15. ^ ワーナー ブラザース ジャパンの公式サイト[2]
  16. ^ ハヤカワ文庫SF旧版(SF243)17章 p. 123より「その背後の長いすらりとしたVの字は、原子炉の余剰熱を消散させる放射翼。(略)最大の推力で加速していたときにはサクランボウ色に輝いていた巨大な放射翼も、今では黒く冷たい」、29章 p. 191より「数千平方フィートの放射翼」
  17. ^ 『S-Fマガジン』1980年10月号の「スタジオぬえのスターシップ・ライブラリー」、『スタジオぬえメカニックデザインブック』では p.177
  18. ^ 2001: A Space Odyssey - オールミュージック. 2015年11月9日閲覧。
  19. ^ 「2001年宇宙の旅」オリジナル・サウンドトラック (東芝EMI): 1999”. 国立国会図書館. 2015年11月9日閲覧。
  20. ^ 製作50周年記念 『2001年宇宙の旅』70mm版特別上映 | 国立映画アーカイブ”. www.nfaj.go.jp. 2018年9月3日閲覧。
  21. ^ “映写技師の奮闘に拍手巻き起こる!「2001年宇宙の旅」70ミリ版上映がスタート”. 映画.com. https://eiga.com/news/20181006/10/ 2018年10月19日閲覧。 
  22. ^ “「2001年宇宙の旅」70ミリ版、全回満席で終了 10月19日からIMAX劇場上映スタート”. 映画.com. https://eiga.com/news/20181017/18/ 2018年10月19日閲覧。 
  23. ^ https://www.nytimes.com/2018/05/11/movies/2001-a-space-odyssey-christopher-nolan-cannes.html
  24. ^ “「2001年宇宙の旅」がUHD BD化。BDもリマスター。2週間限定でIMAX上映も”. AV Watch. https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1143979.html 2018年10月19日閲覧。 






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「2001年宇宙の旅」の関連用語

2001年宇宙の旅のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



2001年宇宙の旅のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの2001年宇宙の旅 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS