1986年イギリスグランプリ 1986年イギリスグランプリの概要

1986年イギリスグランプリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/09 09:36 UTC 版)

 1986年イギリスグランプリ
レース詳細
日程 1986年シーズン第9戦
決勝開催日 7月13日
開催地 ブランズハッチ
イングランド ケント州
コース長 4.206km
レース距離 75周(315.511km)
決勝日天候 ドライ
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'06.961
ファステストラップ
ドライバー ナイジェル・マンセル
タイム 1'09.593(Lap 69)
決勝順位
優勝
2位
3位

概要

決勝スタート直後にパドックベンド(第1コーナー)で多重クラッシュが発生した。これに巻き込まれコース内側のガードレールにTボーンクラッシュしたジャック・ラフィットは両足を複雑骨折する重傷を負い、このレースを最後にF1を引退した。このレースはラフィットにとって176戦目の決勝スタートであり、当時グラハム・ヒルが保持していたF1最多出走記録に並んだレースだった。

このクラッシュによりレースは中断し、再スタートが行われた。1周も終えないうちの事故だったため、完全に新しいレースとして再スタートの手順が行われた。自国グランプリのナイジェル・マンセルは最初のスタート時にドライブシャフトを壊していたが、この決定により再スタートに出走することができた。

再スタート後はネルソン・ピケがリードしマンセルが追走する形でレースが展開した。マンセルは23周目にピケがミスを犯したところを捉えてトップに浮上した。タイヤ交換を済ませてもマンセルはピケの前を抑え、そのままゴールまで走り切った。

マンセルはキャリア初優勝を果たした前年ヨーロッパGPに続く、ブランズハッチでの2連勝を果たした。

結果

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 6 ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 1'07.690 1'06.961
2 5 ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 1'08.818 1'07.399
3 12 アイルトン・セナ ロータスルノー 1'09.042 1'07.524
4 20 ゲルハルト・ベルガー ベネトンBMW 1'08.196 1'09.008
5 2 ケケ・ロズベルグ マクラーレンTAG 1'09.479 1'08.477
6 1 アラン・プロスト マクラーレンTAG 1'09.779 1'09.334
7 19 テオ・ファビ ベネトンBMW 1'11.819 1'09.409
8 25 ルネ・アルヌー リジェルノー 1'09.971 1'09.543
9 8 デレック・ワーウィック ブラバムBMW 1'12.403 1'10.209
10 11 ジョニー・ダンフリーズ ロータスルノー 1'10.304 1'10.583
11 3 マーティン・ブランドル ティレルルノー 1'11.432 1'10.334
12 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 1'11.662 1'10.338
13 18 ティエリー・ブーツェン アロウズBMW 1'12.333 1'10.941
14 15 アラン・ジョーンズ ローラフォード 1'12.060 1'11.121
15 7 リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 1'12.513 1'11.267
16 4 フィリップ・ストレイフ ティレルルノー 1'11.682 1'11.450
17 16 パトリック・タンベイ ローラフォード 1'13.376 1'11.458
18 28 ステファン・ヨハンソン フェラーリ 1'11.500 1'11.568
19 26 ジャック・ラフィット リジェルノー 1'12.715 1'12.281
20 24 アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 1'12.848 1'13.496
21 23 アンドレア・デ・チェザリス ミナルディモトーリ・モデルニ 1'14.366 1'12.980
22 14 ジョナサン・パーマー ザクスピード 1'14.678 1'13.009
23 17 クリスチャン・ダナー アロウズBMW 1'13.261 1'13.421
24 21 ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラアルファロメオ 1'16.440 1'16.134
25 29 ヒューブ・ロテンガッター ザクスピード - 1'16.854
26 22 アレン・バーグ オゼッラアルファロメオ 1'18.319 -

決勝結果

順位 No. ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 5 ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 75 1:30'38.471 2 9
2 6 ネルソン・ピケ ウィリアムズホンダ 75 +5.574 1 6
3 1 アラン・プロスト マクラーレンTAG 74 +1 Lap 6 4
4 25 ルネ・アルヌー リジェルノー 73 +2 Laps 8 3
5 3 マーティン・ブランドル ティレルルノー 72 +3 Laps 11 2
6 4 フィリップ・ストレイフ ティレルルノー 72 +3 Laps 16 1
7 11 ジョニー・ダンフリーズ ロータスルノー 72 +3 Laps 10  
8 8 デレック・ワーウィック ブラバムBMW 72 +3 Laps 9  
9 14 ジョナサン・パーマー ザクスピード 69 +6 Laps 22  
NC 18 ティエリー・ブーツェン アロウズBMW 62 規定周回数不足 13  
リタイヤ 16 パトリック・タンベイ ローラフォード 60 ギアボックス 17  
リタイヤ 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 51 ターボ 12  
リタイヤ 24 アレッサンドロ・ナニーニ ミナルディモトーリ・モデルニ 50 ステアリング 20  
リタイヤ 19 テオ・ファビ ベネトンBMW 45 燃料システム 7  
リタイヤ 7 リカルド・パトレーゼ ブラバムBMW 39 エンジン 15  
リタイヤ 12 アイルトン・セナ ロータスルノー 27 ギアボックス 3  
リタイヤ 29 ヒューブ・ロテンガッター ザクスピード 24 エンジン 25  
リタイヤ 23 アンドレア・デ・チェザリス ミナルディモトーリ・モデルニ 23 電気系 21  
リタイヤ 20 ゲルハルト・ベルガー ベネトンBMW 22 電気系 4  
リタイヤ 15 アラン・ジョーンズ ローラフォード 22 スロットル 14  
リタイヤ 28 ステファン・ヨハンソン フェラーリ 20 エンジン 18  
リタイヤ 2 ケケ・ロズベルグ マクラーレンTAG 7 ギアボックス 5  
リタイヤ 26 ジャック・ラフィット リジェルノー 0 接触 19  
リタイヤ 17 クリスチャン・ダナー アロウズBMW 0 接触 23  
リタイヤ 21 ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラアルファロメオ 0 接触 24  
リタイヤ 22 アレン・バーグ オゼッラアルファロメオ 0 接触 26  
  • 予選、決勝順位は、公式サイト[1] および AUTOCOURSE 1986-1987[2] より。

記録

  • 最終戦:ジャック・ラフィット

  1. ^ The Official Formula 1 Website”. 2009年2月18日閲覧。
  2. ^ Hamilton, Maurice (ed.) (1986). AUTOCOURSE 1986-87. Hazleton Publishing. pp. p246. ISBN 0-905138-44-9 


「1986年イギリスグランプリ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1986年イギリスグランプリ」の関連用語

1986年イギリスグランプリのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1986年イギリスグランプリのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1986年イギリスグランプリ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS