酸化マグネシウム
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医薬品
胃内における制酸作用と腸内における緩下作用を持つ。制酸作用の発現に際して、CO2を発生しないため刺激のない制酸剤として奨用される。酸化マグネシウム1gは0.1mol/LHClの約500mLを中和できる。水に不溶性なので、NaHCO3に比較すると制酸性は遅効性で、作用時間も長い。また、腸内では難吸収性の重炭酸塩又は炭酸塩となり、浸透圧維持のため腸壁から水分を奪い腸管内容物を軟化することにより緩下作用を現す。本剤は非吸収性であり、アルカローシスを生じない。
副作用
腎不全患者での高マグネシウム血症(不整脈や呼吸抑制が起こる)が見られ、高齢者の死亡例が報告されている[8]。また下痢を引き起こす傾向がある[9]。
- ^ http://fscimage.fishersci.com/msds/13450.htm
- ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
- ^ [1] 苦土とは - コトバンク
- ^ 日本薬剤師会, ed. (2008), 調剤指針 (第12改訂増補 ed.), 薬事日報社, p. 62, ISBN 9784840810517
- ^ a b 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成I』 丸善、1977年
- ^ a b 『化学大辞典』 共立出版、1993年
- ^ F. A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年
- ^ 厚労省・安全性情報 酸化マグネシウムの長期投与に注意喚起 ミクスonline、2008年11月27日
- ^ 『新しい疾患薬理学』Katsunori Iwasaki, Shōgo Tokuyama, 岩崎克典., 徳山尚吾.、南江堂、Tōkyō、2018年、391頁。ISBN 978-4-524-40335-6。OCLC 1030482447 。
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