論理療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/17 21:49 UTC 版)
セルフヘルプ
エリスがやり残された仕事として1988年にわかりやすいセルフヘルプの著書を出版し、1996年にはそれが邦訳された『どんなことがあっても自分をみじめにしないためには―論理療法のすすめ』が出版されている[14]。
日本の研修・研究機関
日本で普及に弾みがついたのは、1987年に3日間、日本学生相談学会がアルバート・エリスによる研修会を開催してからとされる[2]。
1996年4月に、日本ではじめて、論理療法を専門に研修・研究する組織である「日本論理療法協会」が発足し、それが日本論理療法学会(Japanese Association of Rational Emotive Behavior Therapy、略称:日本REBTまたはJ-REBT)と名称を変え、現在に至っている。ちなみに、日本論理療法学会は会の目的を、「論理療法の創始者アルバート・エリス のカウンセリング・サイコセラピー哲学に基づき、非営利団体として、日本における論理療法の健全な普及・発展を図ることを目的とする」としている。この組織では、論理療法の特徴である「論理療法の哲学」を特に大切にする立場をとっている。
また、日本論理療法学会では、論理療法の専門家である論理療法士(Certified REBT Therapist)の養成と資格認定を行っている。
脚注
参考文献
- アルバート・エリス、国分康孝・石隈利紀、国分久子翻訳 『どんなことがあっても自分をみじめにしないためには―論理療法のすすめ』川島書店、1996年。ISBN 47610-0569-6。How to stubbornly refuse to make yourself miserable about anything - Yes Anything!, 1988
- 瀬戸正弘、(編集)内山喜久雄、坂野雄二「論理情動行動療法(REBT)」 『エビデンス・ベースト・カウンセリング』〈現代のエスプリ別冊〉至文堂、2004年、112-121頁。ISBN 4-7843-6033-6。
- アルバート・エリス 『現実は厳しい。でも幸せにはなれる』文響社、2018年。ISBN 978-4866510682。
関連項目
- ^ a b c d 瀬戸正弘 2004, pp. 112–113.
- ^ a b c d e f アルバート・エリス、国分康孝・石隈利紀、国分久子翻訳「訳者まえがき」 『どんなことがあっても自分をみじめにしないためには―論理療法のすすめ』川島書店、1996年、ii-iii頁。ISBN 4-7610-0569-6。
- ^ a b 根建金男, 市井雅哉「認知行動療法の意義と課題 -行動医学との関連から-」『行動医学研究』第2巻第1号、日本行動医学会、1995年、 29-36頁、 doi:10.11331/jjbm.2.29、 NAID 130005003477。
- ^ A.エリス, R.A.ハーパー、国分康孝、伊藤順康訳、北見芳雄監修 『論理療法-自己説得のサイコセラピイ』川島書店、1981年。ISBN 4761002824。A new guide to rational living, 2nd ed.
- ^ アルバート・エリス 1996, p. 1.
- ^ a b c アルバート・エリス 2018, 13%.
- ^ a b c d e 瀬戸正弘 2004, pp. 113–114.
- ^ アルバート・エリス 1996, p. 3.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 3、15-16.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 44–45.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 36–46.
- ^ アルバート・エリス 1996, p. 74.
- ^ 瀬戸正弘 2004, p. 115.
- ^ アルバート・エリス 1996, pp. 1–2.
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