第四間氷期
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映画化脚本
1966年(昭和41年)、雑誌『映画芸術』4月号に掲載。東宝が映画化を企画したが、実現はしなかった[3]。
シナリオの表紙に書かれた脱稿日は、1965年(昭和40年)9月7日となっている。映画監督の堀川弘通によると、軽井沢・千ヶ滝の白木牧場内にある貸別荘で執筆されたものだという[11]。『第四間氷期』の映画化を望んでいた堀川弘通は、「着想の秀抜さ、スケールの雄大さ、一読、私が、この作品の映画化に夢中になったのはもっとも」と語っている[4]。
おもな刊行本
- 『第四間氷期』(講談社、1959年7月5日)
- 装幀・挿絵:安部真知。あとがき:安部公房。
- ハヤカワ・SF・シリーズ3062『第四間氷期』(早川書房、1964年5月31日)
- 挿画:安部真知。
- 現代文学秀作シリーズ『第四間氷期』(講談社、1970年9月4日)
- 文庫版『第四間氷期』(新潮文庫、1970年11月10日。改版2005年、2013年) ISBN 4-10-112105-2
- 英文版『Inter Ice Age 4』(訳:D.E. Saunders)(Tuttle classics、1971年)
脚注
参考文献
- 文庫版『第四間氷期』(付録・解説 磯田光一)(新潮文庫、1970年。改版2005年、2013年)
- 『安部公房全集 9 1958.07-1959.04』(新潮社、1998年)
- 『安部公房全集 19 1964.10-1965.12』(新潮社、1999年)
- 『新潮日本文学アルバム51 安部公房』(新潮社、1994年)
- 『世界SF全集27 安部公房』(早川書房、1974年)
- 苅部直『安部公房の都市』(講談社、2012年)
全集書誌情報
- 「第四間氷期」、『世界SF全集』 第27巻、早川書房、1971年。ISBN 4-15-200027-9。
- 「第四間氷期」、『現代の文学』 13巻、講談社、1971年。
- 「第四間氷期」、『日本文学全集』 85巻、集英社、1972年。
- 「第四間氷期」、『安部公房全作品』 4巻、新潮社、1973年。
- 「第四間氷期」、『安部公房全集』 19巻、新潮社、1999年4月。ISBN 4-10-640139-8。
- ^ a b 奥野健男「安部公房――その人と作品」(『世界SF全集27 安部公房』)(早川書房、1974年)
- ^ a b c d e 安部公房「あとがき」(『第四間氷期』)(講談社、1959年)
- ^ a b c d 「作品ノート9」(『安部公房全集 9 1958.07-1959.04』(新潮社、1998年)
- ^ a b 『新潮日本文学アルバム51 安部公房』(新潮社、1994年)48-49頁
- ^ 安部公房(荒正人・埴谷雄高・武田泰淳との座談会)「科学から空想へ――人工衛星・人間・芸術」(世界 1958年1月号に掲載)
- ^ a b 安部公房「『今日』をさぐる執念」(新聞紙上 1962年)。苅部直『安部公房の都市』(講談社、2012年)122頁
- ^ a b 苅部直『安部公房の都市』(講談社、2012年)128頁
- ^ 「『第四間氷期』のため、日本電信電話公社にてコンピューターの取材写真(1959年)」(『日本現代文学全集103 田中千禾夫・福田恆存・木下順二・安部公房』)(講談社、1967年)。苅部直『安部公房の都市』(講談社、2012年)133頁
- ^ 鳥羽耕史「安部公房『第四間氷期』――水のなかの革命」(早稲田文学『国文学研究』123集、1997年10月)
- ^ 『第五氷河期』:新字新仮名 - 青空文庫
- ^ 堀川弘通「私はあきらめない」(『安部公房全作品4』月報9)(新潮社、1973年)
第四間氷期と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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