稲荷町停留場 稲荷町停留場の概要

稲荷町停留場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 07:17 UTC 版)

稲荷町停留場
広島駅方面のホーム
いなりまち
Inari-machi
M3 的場町 (0.3 km)
(0.4 km) 銀山町 M5
所在地 広島市南区稲荷町・的場町一丁目
駅番号 M4
所属事業者 広島電鉄
所属路線 本線
キロ程 0.8 km(広島駅起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
2,109[1]人/日
-2019年-
開業年月日 1912年大正元年)11月23日
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2025年令和7年)頃に、本線は当停留場から駅前大橋を通って広島駅に直線的に結ぶルートに変更される予定である。また、その際に当停留場で比治山下方面への系統が分岐することになる予定である。

歴史

稲荷町停留場は1912年大正元年)、本線が広島駅前から紙屋町までの区間が開通[4]したのと同日に開設された[5]。ただし停留場の位置は今より100メートルほど西方[6]京橋川を渡る軌道専用橋(当時)の東詰に置かれていて、現在稲荷町停留場が置かれている場所には金屋町停留場(きんやちょうていりゅうじょう[7])という別の停留場が置かれていた[8]。この金屋町停留場は戦時中の1942年(昭和17年)に廃止されている[8]

1945年(昭和20年)8月6日、広島電鉄の市内線は原爆投下で被害を受けたものの、当停留場を含む本線の広島駅前から山口町までの区間は同年10月に復旧を果たした[9]。その後も都市整備は進み、1950年(昭和25年)には軌道専用橋に代わって道路と軌道の併用橋である稲荷大橋が完成、大橋上に軌道が移された[8]。このころに稲荷町停留場は現在の位置、つまり金屋町停留場がかつて存在した場所へと移設されている[8]

年表

構造

本線はほぼすべての区間で道路上に軌道が敷かれた併用軌道であり、当停留場も道路上にホームが置かれている。

ホームは低床式で上下2面あり、東西方向に伸びる2本の線路を挟みこむように配置されている[6][11]。また上下ホームどうしは稲荷町交差点を挟んで斜向かいに100メートルほど離れていて、交差点の東に広電西広島駅方面の下りホームが、西に広島駅方面の上りホームがある[6][11]

運行系統

本線は広島電鉄が運行するすべての系統が乗り入れているが、このうち当停留場には1号線、2号線、6号線、それに0号線が乗り入れる。

下りホーム 広電本社前ゆき、日赤病院前ゆき
広島港ゆき
広電宮島口ゆき、広電西広島ゆき
江波ゆき
上りホーム 広島駅ゆき

  1. ^ 広島県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  2. ^ 『広電が走る街 今昔』45頁
  3. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』43頁
  4. ^ 路線自体は紙屋町より先の櫓下まで竣工していたが、トラブルのため実際に紙屋町より先の区間が開業したのは2週間後のことである[2][3]
  5. ^ a b c d 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  6. ^ a b c d 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、9,75頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  7. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、37頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  8. ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』26-28頁
  9. ^ 『広島のチンチン電車 市内線と宮島線波乱に富んだ86年のドラマ』郷土出版社、1998年、227-236頁。ISBN 4-87670-110-5 
  10. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』431頁
  11. ^ a b 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、103頁。ISBN 978-4-7942-1711-0 


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